2016年5月5日木曜日

4月17日(日)かすみがうらマラソン

かすみがうらマラソン、42.195キロ

右足首の痛みがようやく引いて、普段と同じくらいに走れるようになったのが、2週間ほど前。練習時間が足りなくて、大会1週間前の日曜に27キロ走る。距離を稼ぐのは2週前までとか3週前とかいうので、どうなるか心配だけど、練習不足で挑むよりはいいかととらえる。
当日、5時起床。昨日は早めに寝たけど、金曜まで寝不足が続いていたためまだ寝足りない。そして、練習不足よりも寝不足よりも、なによりも重要なのが、今回は「救護ボランティアランナー」に任命されているということ。走っていて異変があるランナーに声をかけ、なにかあったら救護しなきゃいけない。ナンバー上にでかでかと十字が書かれたゼッケンをつけて走るのだ。責任重大、記録を狙うのは諦めなくちゃいけない。それよりも、救護ランナーが救護されたり、リタイヤしたりするわけにはいかない。プレッシャーなのだ。
うどん1玉に餅2個を食べて家を出る。電車で上野へ。去年はサブスリーを達成しなきゃという決意から特急の指定席をとったけど、おととしはとっていない。あの時はどうやって土浦駅に着いたか、何度も思い出そうとしたけれどまったく思い出せなくて、でも立っていっただけはないのは確実だったはずだから、今年もなんとかなるだろうと普通電車で行くことにする。7時前の電車を待ったら、全然人がいなかった。上野からなら普通電車でも確実に座れますよ。電車に乗って、レース3時間前を見越して4つ切り食パンを3枚食べる。あとはいつも通りアイマスクをして、ひたすら体力温存。途中で人が乗ってきたようだけれど、見る気になれずにいたのでどのくらい混雑していたかは把握していない。そのうちに8時前に土浦駅に到着。
駅から会場に向かって、まずトイレ。それから今年は野球場が工事中で入れないので、ゴール地点の陸上競技場へ。スタート前にこっちに来るのは初めて。荷物預かり受付の前の空き場所に座り、まだ時間があるのでまたアイマスクをして横になる。しばらく横になり、9時半の整列開始に合わせて起きて、雨が降るかもしれないとのことでビニールをかぶり、荷物を預け、またトイレに寄ってスタート地点へ。するともうたくさんのランナーが並んでいる。みんな早いなあ。まだ30分近く時間があるので、足を温存するために座る。周りを見渡したけど、座ってる人がいない、あれえ。去年はみんなで座ってたのに。もっと前のほうだと座ってるのかな。というかなんでみんな立ってるんだろう。さいたま国際のときも思ったな。列の端のほうで係員から「ここはAブロックだよ! 下がって下がって!」って言われてるランナーがいた。ざまあ。そうこうするうちに、車椅子ランナーのスタート。そこで立ち上がる。そして10時のスタート。
スタート地点のマット通過が25秒くらい。前のほうだと思っていたけど、前にはいっぱいランナーがいて、なかなかスピードを上げられない。少し走ってから左に曲がり、橋を渡ってから、ようやく自分のペースで走れるようになる。が、かぶったビニールのせいですでに暑い。もう脱ごうか、いやもうちょっと様子見よう。などと思い、5キロあたりでやっぱり我慢できずに脱ぐ。もう汗がすごい。もっと早く脱げばよかった。走っていると、VFFに気づいたランナーに「痛くないですか」と声をかけられる。いや全然、あの人に比べれば、と前を走っている裸足ランナーを指すとびっくりしてた。そういえば今日は裸足ランナーがたくさん参加してるそうだ。革命の日とかって盛り上がっているらしい。7〜8キロあたりでペースを確かめると、キロ4分前後。早い、早すぎるんじゃないか、と思うも、それほど力が入っているようではない。このままいってみよう。あとになって振り返ると、これが追い風だったんじゃないだろうかと思う。そのままずっと順調に進む。10キロ地点は42分。このままこのまま。沿道の応援にこたえたり、幼児ちゃんとハイタッチをしたりしながら進んでいく。かすみがうらマラソンは、沿道の応援が本当にあったかい。走っていて楽しい。途中、ガードレールに手をついてストレッチをしているランナーがいる。これは声をかけるべきか。近づいていって、大丈夫ですかと声をかける。大丈夫ですと答えてくれて、そのまま通過。そのあとも歩いているランナーに声をかけながら走る。大抵は無言でしたが。それとも聞き逃していたのだろうか。
ハーフ地点通過は1時間29分。やがて折り返し。すると一気に向かい風が強くなる。いや強くなるどころではない。突風、暴風。なんだよこれえ。ふとかすみがうらを見ると、湖面がものすごい波立っている。うひゃあ、こりゃものすごいぞ。本当に足を踏ん張らないと前に進めないほどの風が吹きつけてくる。ときどき民家の横を通ると風がやむけど、すぐに突風。さらには雨まで降ってきた。サングラスで前が見えなくなるので、はずして頭にかける。まだ雨は寒くないからいいや。風をどうにかしてくれ。ときどきふざけんななどと怒鳴り声を上げながら走る(ごめんなさい)。本当にひどい風。あまりに腹が立って途中で口に入れた塩タブレットにも腹が立ってくる。ウィダーin塩タブレットがずっと口の中で溶けなくて、いつまでも口に残っていて腹が立つ。いい加減溶けろよこのやろう、てめー今後の大会ではぜってー携行しないからな、持つならカバヤだ、と八つ当たりする。そんなひどい環境の中でも、ボランティア、給水スタッフや救護スタッフの方々、そして沿道の人々は声を上げて応援してくれる。なんて素晴らしい。こっちは好きで走っているだけなのに、頑張れって声をかけてくれる。キロ表示を持ったスタッフなんか川柳も含めて大きい看板を風で飛ばされそうになるのを必死でおさえながら、頑張れって声をかけてくれる。こんな素晴らしいスタッフに支えられている大会、走らせてもらえるなんてうれしい限りです。
30キロ地点は2時間6分。このままならサブスリーいけるか。救護が必要なランナーがいませんようにと思いながら、吹き続ける向かい風に我慢しながら、ざけんなって文句言いながら進む。歩いているランナーはいるけど、止まっているランナーはいない。これなら大丈夫か。そして40キロ。2時間4 9分。このままならサブスリーいける、と思った瞬間、今までで一番の向かい風。おいなんだよこれ、ふざけんな、いい加減にしろ、などとありったけ怒鳴り叫びながら走る。みなさんごめんなさい。でも我慢できなかったんです。沿道のもう少しだ、頑張れ、の声に精一杯こたえながらスパート。競技場が近づいてきた。足はまだ残っている。ダッシュ。ゴール。2時間58分。いやああ疲れたあ。自己ベストは出なかった心残りはあるけれど、風がなかったなら自己ベストだったかもって思うところもあったけど、いやいや走れなかった練習不足を感じながら、突風いや暴風と戦いながらこのタイムなら満足すべきではないでしょうか。
ゴールしてスタッフみんなにお疲れさまでした、サブスリーおめでとうございますって言われて、みんなにありがとうございますって返して、ドリンクはじめいろいろお土産を受け取り、救護ボランティアランナーの報告をして、終了。着替えテントで着替えて、外に出て出店でなにか買おうとしたけど風があまりに強くて見る気になれず。毎年訪ねている盲導犬のテントを訪ねて、わんこを撫でて、かすみがうらマラソンは無事終了。

これにて今シーズンのフルマラソンは終了。思いっきり休むぞ、といきたいところだけど、昨年サブスリーを達成してからずっと迷っていた次のステップ、100キロマラソンにエントリーしてしまった。さて6月の開催まであと1か月半。フル以上、3時間半以上走ったことがないのだけれど、どこまで仕上げることができるでしょうか。今からびびっております。