2016年11月21日月曜日

11月20日(日)つくばマラソン

つくばマラソン、42.195キロ
14日(月)、朝歩いていたら腰がピキッとする。うわやばい、これはぎっくり腰になる。それからずっとコルセットをして過ごす。17日(木)、朝起きたら喉が痛い。あー・・・しまった、やっちまった、風邪ひいてしまった。これは錦織のテニスを夜中寒いなか見ていたせいだ。腰はなんとか治ったが、風邪は治らず、先日痛めた膝はいまだに痛いまま。つくばマラソンはコースがよいと評判だから、今シーズンの大本命に位置づけていたのに、相当なハンデを抱えてしまった。3週間前の東京トライアルハーフマラソンで膝を痛めてから、走ったのは先々週の9キロ弱と、先週の世田谷246ハーフマラソンのみ。まあなんとかなるかなあ、なってほしいなあと思いながら当日を迎える。
前日土曜日は夜22時就寝。23時半、1時半、3時に目が覚めてしまう。もう本当に残り少ないロヒ使ったのに。4時起床。シャワーを浴びて、ご飯1合食べる。パンを1斤トーストにして、スタート3時間前になる電車の中で食べることにする。5時出発、秋葉原でつくばエクスプレスに乗り換え。乗り換えの際に階段を降りるときに膝が痛い。全然治ってない。電車に乗ってすぐに食パンを食べる。そのあとはアイマスクをして寝る。やがて研究学園都市駅に到着。霧がすごい。バスに乗り換え。ここでもアイマスクをして、会場に到着。
バスを降りて会場に入ると、前日の雨でぬかるみがすごい。こりゃレース用のシューズをそのまま履いてきたランナーはひどい目にあうだろうなと思いながら、まずトイレへ。それから着替えのテントに入る。テントの中のシートもところどころ濡れていて、履いてきた靴下が濡れてしまう。こりゃレース用の靴下を履いてきたランナーは(ry
着替えて、荷物を預けて、トイレに行こうと思ったけど、会場内の案内を見たらスタート地点の近くにもあるらしいから、そのままスタート地点に向かう。けっこう距離あるなあ。Bブロックのスタート地点に到着。横にトイレの行列ができている。そこに並ぶが、なかなか進まない。しばらく列に並んで、ようやくトイレが見えてきたのを見ると、大が5つくらい、小が3つ。ひゃあ、こりゃ少ない。失敗だ。会場で行ってくりゃよかった。ようやくトイレを済ませて、スタートの列に並ぶ。まもなく号砲がなってスタート。
号砲と同時にウォッチを押して、スタート地点通過まで1分ほど。けっこうかかるなあ。スタートまで1分かかったのってちょっと思い出せないくらい最近なかった。それからしばらく筑波大の構内を走る。人が多いなあ。ウォッチを見ると4分半から5分くらい。えっ5分? おいおいまじかよ。ちょっとペースを上げなきゃとランナーの合い間をすり抜けて走る。それでも自分のペースで走れず、一般道に出てからもランナーのかたまりが続く。ウェーブスタートって聞いてたのになあ、すごく走りやすいコースって聞いていたのになあ、期待していたのに思ったような走りができない。さらに4キロで最初の給水。取りたかったんだけれど、ランナーが多くて取ることができなかった。うーん、これはちょっとなあ。その直後エネルギーゼリーが置いてあってこれを取ることができた。公式に書いてなかったはずだけどここは私設エイドなのかな、ありがたい。ようやくランナーがばらけてきて、自分のペースで走れるようになったのが5キロ過ぎ。膝は相変わらず着地するたびに痛む。陸橋を渡り、ぐるっと回って一般道を進む。自分のペースで走れるようになったけれど、あまりスピードに乗っている気がしない。時々ウォッチを確認するけど、4分15秒から上が出ない。ううむ、どうした、やはり風邪のせいか。練習不足のせいか。このスピードと最初の渋滞で、サブスリーは厳しいかもしれないなあ、と思いながら、どこかでスピードを出せないかと我慢しながら進んでいく。10キロ地点で43分。遅いなあ、でもスタートのロスと渋滞を考えたらこんなものだろうか。よく分からん。そのままスピードは出ず、じれったい走りが続く。さらに、右足に違和感。つるような予感がする。意識してないけれど、左足をかばった走りをしてしまったんだろうか。やっぱりなあ、ケガして風邪ひいて、走ってないし、そんな甘いものじゃないよなあ、と言い訳じみたことを考えながら、20キロで1時間27分。これをハーフと勘違いしてしばらくよっしゃいけると喜んでしまう。すぐに、あれだけの渋滞でハーフ1時間27分ってさすがにおかしくないか、あっ、ハーフじゃなくて20キロじゃん、だめじゃん、と一気に落胆。ハーフ地点通過は1時間31分。あーだめだあ、と口に出すと、隣りを走っていたランナーが、厳しいねえって答えてくれた。まさかスタートであんなに引っかかると思いませんでしたよって返すと、ネットに切り替えようって言ってくれた。そうか、ネットか、スタート通過まで約1分だから、このままならいけるかもしれない。けれど、このペースを保っていける気がしない。とにかく耐えるしかない。
30キロ手前あたりでようやく日差しが出てきた。気温も低めで、これは体調が良かったら調子のいい走りができていたかもしれないなあ。30キロ地点で2時間11分。ああ、こりゃだめだあ。スピードはキロ4分30秒あたりを刻んでいる。途中で裸足のランナーに抜かれる。ああ、あのランナーは最後の最後に抜きたいなあ、と思ってついていこうとするけど、少しずつ離されていく。どこかでスピードを上げたいと思いながら、それが35キロ地点なのか、残り5キロ地点なのか、残り3キロ地点なのか決めかねる。潰れることは避けなきゃなあ。35キロ過ぎて、上り坂があり、陸橋を渡る。あれ、ここ走ってきたとこだ。ということはもうすぐゴールか。最後くらいはスピード出したい。でもなかなか上げられない。そして大学構内に戻り、続々とゴールに向かう、自分より速いランナーとすれ違う。この人たちはサブスリーできるんだろうか。もう冷静にウォッチを見る余裕がない。40キロ地点、2時間57分。あーもうタイムとかいいわ、とにかくゴールだ。紅葉した並木道を走り、あ、ここスタート地点だ、てことはもうすぐゴールだ、よしスパートかけよう。一気にスピードを上げる。でもなかなかゴールが見えない。まだかよー! と叫びながら走る。何人かのランナーが振り向く。まだか、まだなのか、スタート地点はとっくに過ぎているんだぞ。そしてやっと競技場が見えてくる。よっしゃラスト。おらああああと声を上げて全力でダッシュ。フィニッシュ。3時間6分。
ドリンク、記録証、地元名産品を受け取り、預けた荷物を受け取り、着替えのテントへ。座ってまず風邪薬を飲む。それから膝に冷却剤を当てて、汗を拭いて着替え。出店とかを見て回る気にもなれず、早く帰ろうと会場を出て、歩いてつくば駅へ。お疲れさまでした。

膝は痛いけど走りを妨げるほどじゃなかった。とはいえ治さないと走りは再開できないなあ。風邪をひいたタイミングも悪かった。コンディション的には悪くて、それでこのタイムならよしとするか、それともだめレースとするか。今シーズンの大本命と掲げていただけに、後者だ。悔しい。かなり後悔の残るレースだった。記録更新はこれからできるのか、とりあえず膝と風邪を早く治さなきゃ。走れないのはつらい。色々書くことはあるんだけど、なかなか浮かんでこない。文章も暗い。


2016年11月13日日曜日

11月13日(日)世田谷246ハーフマラソン

世田谷246ハーフマラソン、21.0975キロ
10月29日(土)東京トライアルハーフマラソンを走ったあとに左膝が痛くなり、それからずっと痛みがひかずに2週間。先週の5日(土)に9キロ弱を走ったけど、やっぱり膝が痛かったから走るのを控えて、20日(日)に今シーズン大本命のレース、つくばマラソンがあるから世田谷246ハーフはDNSしようと思っていた。けれどこのまま走らずにつくばを迎えても、2週間走らずに本命レースとか言ってもねえ、と思い、どうしようどうしようと悩んで過ごした1週間。金曜日まではDNSしようとしていたけれど、土曜日になったら、膝は痛いけれど、当選倍率がけっこう高いとうわさの世田谷246ハーフ、せっかく当たったんだし走ってみようかなあと思ってしまった。つくばすらだめになるかもしれないのに。とりあえず会場まで行って考えてみようか。どっちにしろのんびり走ろう。そんなことを考えて、気負わずにレース前日に初めて酒を飲んで寝る。
朝5時に目覚ましをかけたけれど、4時半に起床。ご飯を1.5合、ハーフなんだからこんなに食べなくていいんじゃねと思いながら食べる。まあ今日はのんびりだしと思いながら出発。山手線から東急へと乗り継ぎ、駒沢公園へ。さすが世田谷246ハーフ、大学生がいっぱいいるなあ。受付を済ませて、ウェアにゼッケンをつけて、スタート地点へ。Cブロック。まだランナーが並んでおらず、一番前に行けたけど、ファンランですからと一番うしろに待機。座ってストレッチしたりのんびりと待つ。そうこうしているうちにいよいよスタート。号砲。
スタートしてしばらく、混雑に合わせてのんびり走る。ちらちらウォッチを見ると4分30秒から4分50秒くらいまで、ああ、このくらいでいいか、と思いながらも、足が出てしまう。人があいているところを選んで抜いていってしまう。左膝はやっぱり痛い。けれど走りに支障が出る痛みではない、あとでひどくなるかは別として。淡々と走っているつもりでも、スピードが出てしまう。少し左膝をかばうようにだけれど、まあいけるところまでいってみようか。最初の方はずっと下り。下りに次ぐ下り。途中で、また下りかよって声に出してしまう。やがて6キロ地点で1時間30分のペーサーに追いつく。あれえ、もうこんな早く追いついたのか。1時間30分てことはキロ4分15秒か。うーん、ずいぶん早く追いついてしまった。これは潰れるかもしれん。などと思いながら足が出るまま進む。そのうち膝の痛みが気にならなくなってきた。8キロ過ぎくらいだったか、折り返しで川沿いを走る。道が狭い。だいたい走力が同じくらいのランナーが走っていて、抜きつ抜かれつ走る。ウォッチを見ると、ペースはだいたいキロ4分前後。河川敷を抜けて、街中に戻り、途中でトンネルを抜ける。ああ、トンネルだ、こりゃ楽しい、と声に出して走っていく。なんだそんなにダメージないじゃん。
ランナーを少しずつ抜いて走り、15キロ過ぎ。忘れていた膝の痛みがよみがえってきた。うわ、痛い、そうだ膝痛かったんだ。これはやばいかもしれん。でもスピードは落ちない。ここからずっと登りが続く。周りのランナーが登りでスピードが落ちているのを、淡々と抜いていく。どこらへんからスパートしようかなあ、いやスパートして膝に負担はかけないようにしないと、などと思いながら、18キロ。残り3キロか。少しスピードを上げる。駒沢公園の敷地内に入り、残り1キロ。さらにスピードを上げる。スパート。ランナーを抜いていき、陸上競技場へ。さすがにダッシュはやめとこう、ダッシュはするなよと自分に言い聞かせて、そのままフィニッシュ。1時間26分。
まあこれくらいなら走力もそれほど落ちてはいないか。まあ満足。膝は痛いけれど、走りに支障が出るほどじゃなかった。ここでしっかり治さないといけないんだけど、つくばはもう来週に迫っている。あと1週間は走らずに過ごすかなあ、膝治らないかなあ、どう走ろうかなあ、などと思いながら帰路につく。

競技場を使えて、公認で、街中でアクセスもよくて、学生の高速レースもある。さすがに人気の大会だなあ、走ってよかったなあ、楽しかったなあ。これで膝が悪化しなければなあ。つくばもう来週かあ。走れてひと安心なのと走れるだろうかと不安なのが、同時に浮かんでくる。




2016年10月29日土曜日

10月29日(土)東京トライアルハーフマラソン

東京トライアルハーフマラソン、21.0975キロ
23日(日)に、ちばアクアラインマラソンを走ってから土曜日のレースに備えて26日(水)に走ってみたけど、足が重い重い。間が短すぎて記録も狙えないだろうし、じっくり休もう。それに、この大会は記録じゃない、なんと東京マラソンの出走権が当たるのだ。そのためにこんなスケジュールで走るのだ。今回も調整レースだ。
27日(金)は朝健康診断があり朝食抜き。終わってからご飯1合、6つ切り食パン4枚食べる。夜はスパゲティ山盛り、先週より多かったかも。麺だけの量だったらわたくしの大好きなラーメン屋、富士丸の倍くらいはあったでげふー。22時半過ぎに就寝。
ときどき目が覚めながら、6時前にいったん起きて、目覚ましの6時20分までまどろむ。起床。ご飯を1.5合食べる。時間を確かめたら、7時40分に家を出るんじゃなく、7時40分の電車に乗らなきゃいけないことに気づいて、あわてて出発。途中で間に合わなさそうで、走って駅へ。うわ、けっこう足使ってしまった。電車を乗り継いで、8時半前に京成線四ツ木駅に到着。駅を出て、スタッフの案内に従って荒川沿いの会場へ向かう。ああ、どのくらいの規模か分からなかったけど、けっこう参加者いるんだなあ。そりゃ東京マラソンが当たるかもしれないんだからいっぱい来るわな。俺もそのひとり。会場で受付を済ませる。スマホをかざすタイプで、新しい試みらしい。ゼッケンとTシャツをもらう。河川敷の階段でゼッケンを付け、ウェアを着替え、荷物預けへ。前日の雨でぬかるんでいて、ぎゃあ、濡れてしまう。幸先悪いなあ、ってシューズが悪いのか。スタート地点、けっこう前に並ぶ。すると、あれ、見たことある気がする人が。あれっ、もしかしてって声を掛けると、去年はが路ふれあいマラソンで一緒に走ったランナーさんだった。いやあお久しぶりです、軽く話して、頑張りましょう、お互いに。いよいよスタート。
スタートして、さあどれくらいで走れるかな。フルの疲労も考慮すると、キロ4分くらいを目安にしていこうか。周りの流れに乗りながら、ウォッチを見ると、キロ3分40秒くらいだったか。飛ばしすぎかなあ、いや渋滞に巻き込まれないように最初はこれくらいでいいや。しばらく走ってウォッチを確認すると、3分50〜55秒くらい。ハーフ全体で1時間24分、キロ4分切れたらいいなあ、なんて思う。思ったのもつかの間、再確認すると、キロ4分になってる。はあはあ、きついかも。やっぱり自分に足りないのはスピードなんだなあ。フル後半もペースが落ちないのが自分の強みだと思ってるけど、かといってキロ4分を切れるほどのスピードもない。普段のジョグでスピードを意識したことがないわけじゃないけど、どうしてももう一段階スピードを上げられない。やっぱりスタミナ型なんだよなあ、などと思いながら走る。しばらく走っていると、ん、なんだ、膝が痛いかもしれん。違和感ってやつだ。いややっぱり痛い。どうした、どこかでひねったか、最近なかった痛みだ。ここのところのオーバーワークか。走りに支障があるわけじゃないけど、気になる。
7キロで折り返して、そのままキロ4分切るか切らないかのペースで進む。少しずつ、何人かに抜かれていく。ああ、みんな速いなあ、追いつけない。12、13キロあたりだったかでまた折り返し。スタートで一緒になったランナーさんを見つけて、手をあげてあいさつする。気づいてくれた。そして14キロ、最後の折り返し。あと7キロ、このままいけるか。最後のほうでスピード上げられるか。16、17キロくらいだったか、最後の給水、ペーサーが率いる集団が走っていて、取りにいけない。あー、でもまあ暑くないしいいか。
18キロの看板が見えた、残り3キロ。さていきますか、と気持ちを入れ直して、ほんの少しだけ、スピードを上げる気持ちで走る。よし大丈夫だ。前のランナーに置いていかれないよう、むしろ抜いていけるよう、うしろのランナーからは抜かれないようにと気合いを入れる。そして最後、残り1キロのところで小さいアップダウン。ここでスパート。ぐんぐんスピードを上げる。ほかのランナーを抜いていく。誰からも追いつかれない。まだ上げる。最後はダッシュ。ゴール。1時間23分。ぎりぎりキロ4分切れた。
水分補給して着替えて、記録証の発行が始まったので受け取り、ゴールするランナーを眺めて、しばらく時間を持て余して、さて東京マラソンの抽選会。会場の近くに移動すると、先ほどあいさつしあったランナーさんがほかのラン仲間と一緒にいる。あいさつして、今日の感想とこれからのレースのことなどを話し、はが路ふれあいマラソンをまた走ることを知る。またお会いしましょう。抽選会が始まる。まあたった10人、当たらないだろうけど、なんか、なんかまさかのこと起きないかなあ。ってそしたら、ご一緒したランナーさんのラン仲間の叫び声。なんとその中のひとりが当たった。うひゃあ、ほんとに当たるものなんだなあ。5人、6人と決まっていって、最後のひとり、ああー、やっぱり当たらんか。これで来年の東京マラソンは走れないことが確定しました。おしまい。

帰ってきてから、なんだか膝が痛い。これは明らかに痛い。ちょっとやばいかもしれない。痛みと不安を抱えながら、西新井の富士丸に行って腹いっぱい食べたでげふー。今日はなんとも豪勢なサービスで、スープの調整で提供が遅れたとのことでゆで玉子のサービス、ニンニクダレも出していただき、さらに食べ終わろうかというときに、白まで出していただいた。ひゃあ、これはさすがにきついでげふー。必死になってたいらげて、ハーフで消費したカロリーはすべてちゃら、いやちゃらというかお釣りがきてカロリー超過でげふー。ごちそうさまでした。膝治るかなあ。

2016年10月26日水曜日

10月23日(日)ちばアクアラインマラソン

ちばアクアラインマラソン、42.195キロ
18日火曜日昼過ぎ、気分が悪くなり、節々が痛くなる。もしかして風邪か。今シーズン最初のマラソンが週末にあるのにこれはやばい。炭水化物を控えるのをやめて、風邪薬を飲んで、木曜には体調が回復。あぶなかったあ。金曜日は飲み会が入り、アルコール摂取が逃れられない。まあアクアライン風強そうだし、アップダウンありそうだし、あくまで調整レース、現状の走力を試すレースだととらえる。
前日の土曜日は朝にごはんを1.5合、夜にスパゲティを山盛り食べてカーボローディング。22時過ぎに就寝。眠剤をかじって寝るのだが、ここぞというときに心の底から頼りにしているロヒが、残り1mgがあと2錠、2mgがあと4錠になっていることにおののく。まじでこれなくなったら俺どうすんだ・・・。
朝4時50分起床、少し前に目がさめる。もう少し眠れれば完璧だけど、ああやっぱロヒは素晴らしいよ。これなくなったら(ry
うどん1玉、4つ切り食パン1枚を食べて、あと3枚はトーストにしてレース開始3時間前になるバスの中で食べよう。そうこうしているうちに時間が迫り出発。新宿駅へ。そこからバスに乗り、パンを食べる。カステラが残ってるけどどうしよう。食べなくていいか。あとはアイマスクをしてしばらくうとうと。8時前に木更津駅に到着。人の流れについていって会場へ。まずトイレ。あんまり並んでいなくてよかった。そして着替えて、スタート地点へ。移動するときにトイレの前を通ったらもう長蛇の列。タイミングよかった。Aブロックへ行って、脇の公園に設置されたトイレに寄って、スタートに並ぶ。9時20分くらいだったか。VFFも脱いで、座って待つ。日差しが強いなあ。45分過ぎ、周りに合わせて立って、しばらくしてストレッチ。55分過ぎ、車いすスタートのあとで、いよいよ、さくらんぼをかぶる。そう、調整レースということもあり、かぶり物で走るのだ。さあスタートだ。
スタートの号砲でウォッチを押し、ところでウォッチは先週ガーミン235Jを買って、初めてのレース。新しい相棒は使いこなせるかな。スタート通過のラグは8秒。まあまあいいところだ。流れに乗って走り、ウォッチを見るとキロ4分。まあ行けるところまで行ってみるか。スタートしてすぐ沿道の応援がすごい。子どもたちの声援がうれしい。ハイタッチもしながら、ああ、すごい楽しいなあ。大人も子どももさくらんぼがんばれーって言ってくれる。まあうしろにもっとすごい格好したランナーがいるだろうから、俺のことなんて忘れちゃうんだろうけど、力になるなあ。4キロの最初の給水で、持っていたペットボトルをようやく捨てて、今日は体が動く。かぶり物したままサブスリーできたらいいなあ、なんて思いながら走る。左右にたくさん応援があり、たくさん手を振りながら走る。
8キロ過ぎ、ついにアクアラインへ。坂を上がり、料金所を通過。きれいな道路がまっすぐに伸びて、左右に広がる海。おお、これがアクアラインか。これは絶景だ。ものすごい気持ちいい。スタッフが等間隔でいて、みんな拍手で、ときどき声をかけて応援してくれる。帰りの道路にいるスタッフも大声で応援してくれる。うれしい、うれしいけど、せっかくならここにも一般の人たちを入れてもっと賑やかにできないだろうか、などとぜいたくなことを思ってしまう。しばらく走ると大きな上り坂があり、少し下って、海ほたるへ。ここが大エイドかあ。アクアラインの道路とは一転、すごいいっぱい人がいる。さくらんぼーって絶叫に近い声援まで聞こえる。ありがとうありがとう。特産品があるそうで、何か食べようかと思っていたけれど、給水だけして帰り道へとUターン。また坂を上り、しばらく進むと、往路にランナーがいっぱい増えてきた。ああ、これだけ人がいるとまた壮観だなあ。沿道のスタッフも応援しがいがあるだろう。などと眺めながら進む。さくらんぼって声をかけてくれるランナーもいる。うれしい。そしてしばらく進むと、陸地が見えてきて、アクアラインももう終わり。あっという間だった。これはみんな走りたくなるわな。
18キロ過ぎにアクアラインを降りて、町中へ。また沿道に人がいっぱいいる。みんな元気に応援してくれる。ああ、本当に声援が大きくて、あったかい大会だなあ。左右みんなに手を振って応えて、気持ちよく走る。しばらく行くと、ハーフのゴールとの分かれ道。まだまだ行くよー。で21キロ、ハーフ地点通過。1時間27分。これは順調だ。サブスリー余裕あるなあ、成長したんだろうか。調整レースとはいいながら、サブスリーいけるかもしれん。途中でいろんな人にかぶり物1位だぞって声をかけてもらって、おっしゃがんばる、って返す。その後も順調に進み、30キロ地点で2時間6分。おお、こりゃサブスリー楽勝だわ。自己ベストも狙えるかもしれん。などと思っていたところで、32キロ過ぎに、あれ、なんだか足が重い。ん、どうした。きつい、いきなりきつくなってきた。33キロ過ぎ、なんだかうしろにたくさんの足音が聞こえる。えっ、もしかして。いやいや負けるわけにいかないとしばらくその足音を聞きながら耐えるように進む。だめだ、横を見て追いついてきたランナーを見ると、風船を頭につけた、3時間ペーサー。
おいおい嘘だろ、だいぶ余裕があるペースでここまで来たんだぜ。ウォッチを見てもそんなにペースが落ちてるわけじゃない。次第にペーサーに距離をつけられ、おかしい、ペーサーはええよ、って口に出して毒づくと、隣にいたランナーが、あれ速いですよねえって返してくれた。絶対速いですよ、まだ時間に余裕ありますよ、って文句言いながら、慌てないように、ペースを保つように走っていく。それでも追いつけない。あれは速すぎる。このままで大丈夫だって言い聞かせながら、それでも落ちてくるペースを耐えながら、進む。どうしたんだちくしょう。
相変わらず沿道の声援はすごくて、うれしくて、力になるけど、応えるのがきつくなってきた。小さな声ではい、って応えて、ときどき必死に手を振って応えて、耐えながら進む。確か40キロあたりに最後の坂があるから、って思っていた38キロ過ぎの坂、進んでいると一瞬、右足がぴくっとつりそうになる。うお、つりまできやがったか。なんでだ、どうした、こんなはずじゃなかった。あれだけ余裕があったのに、サブスリーできるかも分からない。いや絶対にサブスリーはしたい。とにかく耐えて進め。3時間ペーサーはまだ視界に入っている。40キロ、2時間50分。いける。最後、もう必死になりながら走り、コースの横を見ると折り返したところにゴールが見える。よし、間に合うか。直前で一人に抜かれる。折り返してゴールへ、おっしゃダッシュ。抜かれたランナーを抜き返し、思いっきり全力ダッシュで、ゴール。2時間59分。ぎりっぎり。
あああ間に合ったああああ、きつかったああああああ。メダルをかけてもらい、記録証発行のところでスタッフの子に、かぶり物暑くないですかって聞かれて、ああそうだったかぶり物脱ぐの忘れてた、いやもうめっちゃくちゃ暑かったですよって返して、荷物を受け取り、途中でペーサーの文句言いあったランナーと再会して少し話して、水や氷を受け取り、人混みの中を抜け、着替えに体育館へ。被り物とウェアを脱いだらうわ、すっごい日焼けしてる。こりゃきついわけだ、かぶり物までしてたんだから。氷が配られるなんて初めてだったけど、この氷がすごくうれしい。着替えて、アクアラインマラソンももうおしまい。歩いて駅に向かい、バスを待って、帰路につく。

めちゃくちゃ暑かったけど、さくらんぼかぶってよかった。応援がびっくりするほどたくさんあって、走っていてものすごく楽しくて、本当に力になった。きつくてきつくて、こんなにきついマラソンは久しぶりだったけど、ゴールしたら楽しかったーって叫びそうになってしまった。暑いしコースはきついけど、走る甲斐はある楽しい素晴らしい大会だった。帰りのバスがアクアラインを通り、ああ、ここを走ったんだなって思ったら、うるっときてしまった。感傷。


2016年10月12日水曜日

10月10日(月)お礼参りラン

お礼参りラン、52.6キロ
6月、柴又100Kの練習で埼玉・大宮の氷川神社、浦和の調神社を訪ねて、無事100キロ走りきれますようにとお参りして、柴又100 Kを完走したらお礼参りに行こうと思っていたけれど、走りきったらもうあそこまで走りにいく気力もなくなり、暑くなってますます行く気がなくなり、ここまで延び延びになってこりゃあかん、決めたことはやらなきゃと決断して走りにいくことにした。
前日は21時過ぎに寝る。21時に寝ると0時に起きちゃうんだよなあ、などと思っていたらほんとに起きてしまう。しばらく横になってうなって、さすがにいかんと思い2時半ころに眠剤をかじる。6時にアラームがなって起床。雨は降っていない。よし行くか。ポケモンGOを起動して、GOプラスを持って55キロの道を6時40分過ぎにスタート。ああっ、さい銭忘れたあああ。しまった。取りに帰るのもなあ。
道なりに王子駅まで3キロ、荒川まで8キロ、川口駅まで10キロ。外環道まで15キロでいけるはず、と思ったけどなかなか着かない。15キロ過ぎにようやく外環が現れて越える。次は駒場スタジアムか。ところどころでポケモンGOを確認したり、GOプラスが切れてつなぎ直したりながら進む。そういえば最近20キロ以上走ったことないなあ、ちときつくなってきた。20キロで駒場スタジアムに到着。しばし休憩。氷川神社はたしか27キロだから、ここから7キロか。なんかここから直接浦和に向かって帰りたくなってきた。でもそりゃ今日ここまで来た意味ないなあ。行くかあ。だんだん足が重くなってきた。迷うことはないからまあいいけど、きついなあ。予定どおり27キロで大宮公園に到着。ポケモンGOを確認するとモンスターがいっぱいになってる。わお。あわてて博士に送る。公園内はスマホ見てる人がいっぱいいる。みんなポケモン GOやってるのか。そして氷川神社に到着。参拝し、無事に100キロ走りきれました、ありがとうございます。おさい銭がなくてごめんなさい。
さて、帰り道だ。神社参道をまっすぐ走っていく。さいたま新都心まで行って、そこから来た道に合流。浦和に行くにはもっと近道があるんだろうけど、迷ったらしゃれにならんと以前走ったとおりに走る。駒場スタジアムに戻って、そこから浦和へ。37キロで調神社に到着(つき神社って読むって今知ったよ!)。ここでもお礼のお参り。七五三のお子様がいてかわいい。さああとは帰るだけか。ってかあと20キロもあるのかよ。というかまだフルを走ってない距離か。まじか、もうへとへとだ、今シーズンマラソン走れるのかな、とへこむ。お礼参りは済んだからここから電車で帰ってもいいんじゃね、とさえ思う。ああ、いかんいかん、ここを走りきれたら今シーズンの自信になるぞと自分に言い聞かせて歩を進める。やがて外環を抜けて、いつも立ち寄るセブンはどうしよう。走るときは決まったセブンに立ち寄ってコーラを飲んで、最後の力にしてた。しかし今日は寒い。いつもより多くトイレに立ち寄り、水も飲んでるから立ち寄らずに走り切れるんじゃないのか。と思って、42キロでそのセブンに到着。むう、今日はやめておこう。そのままスルー。しかし風が体にしみる。寒い、寒いよう。荒川を渡るころはもう寒くてずっと下を向いて走っていた。荒川を越えて、トイレに立ち寄り、ここからまだ12キロくらいあるのか。荒川を越えてからはすこし暖かくなってきた。さいたま寒いよう。でもしばらく行くとやっぱりきつい、つらい。板橋宿、仲宿のところで、だめだ、エネルギー補給しないとだめだ、コンビニ寄ろう。ウォッチは48キロ。最後の最後で限界だ。コンビニに常温の飲み物置いてるかなあ、それもコーラ、なんてないよね。ようかんを手に取り、飲み物はなにしようとしばし迷ったけど、常温のものはなく、結局冷えたコーラを手にする。ようかんを食べて、コーラを飲んで、さあラスト。ウォッチで48キロだから、あと7キロか。あ、お腹にものを入れたからか楽になってきた。よし、帰れる。
高速をくぐり、板橋駅を横断して、あれ、もうすぐゴールじゃん。もしかして55キロないのか。またウォッチにだまされたか。明治通りに戻り、来た道を逆戻りして、13時半すぎにゴール。52.6キロ。4月、5月に走ったときは55キロ、一緒にはかっていたスマホでは55.8キロだった。どっちが正しいんだよ。それと走った時間は5時間20分。参拝や休憩、信号待ちで1時間半も使ったのか。帰ってご飯を食べて、銭湯に向かい、本当に寒かった、じっくり湯船に浸かってあったまり、一日おしまい。

とにかくやり残していたお礼参りができてよかった。それと長い距離が久々だから自信になるかも。2週間後に今シーズン最初のフル、ちばアクアラインマラソンが控えている。こんなに間際に50キロ超走ったのが吉と出るか凶と出るか。とにかく今日は寝よう。たっぷり眠れるといいな。

2016年9月25日日曜日

9月25日(日)

月例赤羽10キロ、帰宅ラン8キロ(たぶん)

近いからできるだけ参加しようと思っていた月例赤羽、なかなか予定が合わず、気づいたらいつぶりになるんだろう。久しぶりに参加。北赤羽駅で降りて、あれ、どっちに行けばいいんだ。すでに迷う。荒川に向かい、受付締め切り間際でようやく会場へ。さて、今日はどれくらいで走れるかなあ。朝起きて、昨日のジョギングの疲れが残っていて、今日は厳しいなあと感じて、40分切れればいいか、と思ってスタート。
前方に5キロ、2キロのランナーがいるので抜くためにスタートダッシュ。ある程度マイペースで走れるところまで一気に抜いていく。ふとペースを見ると、3分台前半。わお、スピード上げすぎた。でもまあいいか、いけるところまで走ってみよう。途中でちらちらをペースを確認しながら走ると、ペースが落ちたかなと思ったところで4分00が一度あったけど、あとはずっと3分台。これはけっこういけるかな。2週目の折り返しからもスピードが落ちた気がせず。実は今日調子いいのか。最後は全力でゴール。ウォッチを見ると39分。あれ?
うーん、けっこう走れたと思ったのになあ。結局はなにひとつ成長していませんでした。汗がものすごい。とりあえずの目標は達成できたこと、全力で10キロ走ることができたからよしとするか。来月からフルマラソンが始まる。去年も6か月連続でエントリーして走りすぎだろって思うくらいだったけど、今年はさらにハーフも挟んでいる。この夏あんまり走ったとは思えないけど、今シーズンはどれくらいで走れるのかなあ、去年を上回れるか、加齢との勝負。
帰りは途中で道に迷いながら、ウォッチのボタンを押し忘れながらへろへろで帰宅。いつも8キロのはずが、6.8キロ。迷ったから余計に走ったはずなのに。いや、それよりもうほんと疲れた。やっぱりだめだ。


2016年9月3日土曜日

8月28日(日)最上川S-mileマラソン

最上川S-mileマラソン、16キロ(10マイル)

この夏はぐうたらしすぎた。土日でどっちかしか走らないようなていたらく。暑い、熱中症、寝不足だから危険と言い訳をしてどんどん走らなくなっていた。気づいたら帰省と一緒にエントリーしていたマラソンが近くなっていた。さらには食事制限もせず、前日まで毎日アルコールを摂るという、完全にファンランのてい。
当日、朝起きてご飯を食べて、一旦寝る。スタートぎりぎりに会場に向かう。途中であああしまったあああウォッチ忘れたああああ。愕然。しょうがない、距離も短いし今回は自分の体の感覚でペースをつくれるか確認の機会にしよう。しょうがない。しょうがない。
荷物を置いて、スタート地点に向かう。ううむ、喉も渇いている。水はないか、と周りを見渡すけど水道が見当たらない。これもしょうがない(あとで大会レポを読むと、走る前からスイカが提供されていたようだ)。スタートに並んで、人が多いなあ。10マイルの部と5マイルの部が同じスタートなのか。こりゃ渋滞抜けるの苦労しそう。などと思っているうちに、ピストルが鳴りスタート。
ランナーの流れにまかせて歩いて、スタート地点を通過。すると、計測のマットがない。しまった、この大会はゴールだけなのか。とあわててランナーの合間をぬって抜いていく。飛ばしすぎた。いやたかが16キロ。きつい思いをするくらいがちょうどいいだろ、とスピードを上げたまま、しばらく走っていく。すぐ折り返して碁点の橋を渡り、未舗装路を走り、去年と同じ山道に入る。ここからしばらくは抜けないだろうな、と思っていたけれど、走力が同じくらいのようで、その心配はなかった。自然の中を走れて気持ちいい。2キロほど走り、一般道に戻る。だいぶ人がばらけて単独走になる。さあてここからどれくらい抜けるかなあ、と思っていたけど、逆に3人ほどに抜かれる。だめだ、最初飛ばしすぎたか。いや今の実力だろう。受け入れなきゃいけない、自分の練習不足も含めて。給水所でしっかり水を摂っていく。ときどき町の人たちが家の前に出て応援してくれている。うれしいなあ。できる限り手を振り返し、笑顔で、声を出して応えていく。
ようやく6キロの表示にはあと10キロもあるのかよ、8キロであと半分もあるのか、10キロでたった10キロしか走っていないのか、きついなあ、といちいち文句を言いながら、スピードが落ちないようにと踏ん張りながら走る。どれくらいのペースなんだろう。スタートも含めて、どのくらいのペースで走っていたかを知りたい。前を抜けず、後ろから抜かれずが続く。ようやくラストの3キロでひとり、1キロでひとり抜く。いやあきつい。あと1キロの表示が見えて、1キロもないじゃないのってくらいあっという間にゴール地点へ。最後ダッシュしようとしたけど、なかなかスピードが上がらず。そのままゴール。1時間4分。去年と同じじゃないか。
あれだけ走っておらず、体も絞らずにこの成績ってのはできたほうなんじゃないか、という思いと、これだけへとへとでスパートもかけられないってのはやっぱり弱ってるなあという思い。とにかく、秋からのシーズンに向けて、自分を知るいい機会になった。できることなら1時4分切りたかったなあ。そしたらキロ4分切れてたのにな。などと思う。スイカを食べて、荷物を持って、クアハウスで風呂に入り終了。これからはまじめにジョギングしよう。

今回が第2回の最上川S-mileマラソン。去年はあまりにつたない大会で、評判も悪かったけど、今年はとてもよくなった。事前に送付されてきたのが、去年は駐車場の案内紙1枚のみだったけど、今年はゼッケンもチップも送付され、クアハウスの入浴券も入っていた。スタート地点も変更され、ゴールでスイカも食べられた。こじんまりとしていい大会になった。不満をいえば、10マイルと5マイルの部のスタートが一緒で大混雑したこと、ゴール後の芋煮がなかったこと、コース変更で老人ホームの前を通らなくなって声援を受けられなかったこと、くらいかな。来年も帰省が重なれば、また走りたいと思う大会になった。

2016年6月7日火曜日

6月5日(日)柴又100K

柴又100K、100キロ。

4月にかすみがうらマラソンを終えて1か月半、100キロに向けてフル以上の距離を走ってきた。4月30日(土)56キロ、5月5日(日)70キロ、5月8日(日)30キロ、5月14日(土)55キロ、5月21日(土)41キロ。それぞれ走ったときの感想・記録を残しておくべきだった、けどちょっと書く余裕がなくてほったらかしにしてしまった。まあ、これくらい走れば100キロも無茶な距離ではないのではないだろうか。そう思い、そう思い込んでいよいよ柴又100Kに挑む。目標は10時間切り、サブテン。ひと月前の70キロの平均ペースがキロ5分17秒だったからいけるんじゃないかな。

当日、4時前起き。うどんを1玉、6つ切り食パン1枚、カステラ1個を食べる。そして出発。6時前に柴又駅に到着。駅近くのコンビニに寄り、ようかんを3個買う。100円コンビニだからか、普通にコンビニで売っているようかんよりでかい。1個食べる。1個は50キロ地点で受け取るドロップバッグへ。もう1個は80キロ過ぎで受け取るスペシャルバッグに入れる。会場に到着、スタートはDブロックの7時だから余裕がある。ちなみに申告タイムは11時間22分33秒。まずトイレに並び、荷物を預けて、もう一度トイレに並び、スタート地点へ。ちょうどCブロックがスタートしたあとで、これもっと早いスタート時間だったら慌ただしかったなあ。
いよいよスタート。スタートして1キロくらい走ったらすぐに砂利道が始まる。ぎゃあ痛い痛い。履いているのはいつも通りVFFのSEEYA LS。まじで石が痛い。事前にコース図を見たらいくつか砂利道エリアがあったから、100キロ走る中、この痛みとも戦わないといかんのか。きついなあ。と、なんとか最初の砂利道を抜けて、早すぎず、遅すぎず、自分をペースを見つけるまで様子を見ながら走り、だいたいこれくらいかなって思いウォッチを見るとキロ5分前後。いやあちょっと 早いかなあ、と思ったけど、まあこれで行けるところまで行こう。ふと、俺と抜いたり抜かれたりしてるランナーがいることに気づく。これは俺と競っているのか、それともランナーあるあるなのか。あまり気にしないようにと思いながら、キロ4分55秒〜5分07秒くらいのまま走っていく。20キロで持っていたジェルを初めて投入。ここからは10キロごとに補給していこう。エイドで水もしっかりと取っていく。途中で小さいおにぎりなどを置いているエイドがあり、走る前は食べようと思っていたけど、いざとなると手が出ない。フルマラソンでもほとんどエイドに手を出したことがないからか。今思うとこういう小さな補給逃しが響いてきていたんじゃないだろうか。
走る前に、柴又100Kはコースが単調でつまらないという感想をネットでいくつか見てきたけど、そうは思わなかった。前後に一緒に走っているランナーがたくさんいる。ゼッケンにはそれぞれ思い思いのコメントが書いてある。沿道には声をかけてくれる人がいる。ときどき、数人だけどビブラムー! って声をかけてくれる人もいる。これはうれしい。それに、自分の体の調子を確かめながら走る。つまらんコースだな、などと思う暇はない。
40キロくらい、いったん河川敷から離れて、杉戸町の大規模なエイドを通過する。頭から水をかぶるシャワーを用意してくれていたりしたけど、それもスルー。水と、梅干しだけいただいて、立ち止まらずに走り抜ける。そろそろトイレに行っておきたいかな、と思ったけど、だったら50キロのレストステーションまで走り続けることにしよう。また砂利道を走り(痛い)、また河川敷から離れて、町なかを走る。応援の人たちがいっぱいいて、レストステーションに到着。まずはトイレに並ぶ。たくさんあるかと思ったら予想外にひとつしかない。トイレを済ませ、頭からシャワーをかけてもらい、キンキンに冷えた水を飲む。これが本当にんまい! スイカときゅうりとトマトをいただき、ドロップバッグを受け取り、実家から送ってもらっている梅干しを食べて、途中で消費したジェルやアミノ酸など中身を補充。ここまで携行してきたスマホの充電器をしまい、そのときに全体の平均ペースを確認すると、キロ5分18秒。70キロ走ったときと同じ。これならいけるか。後半用にシャツを着替える。そして、ここでさくらんぼのかぶり物をかぶる。あと50キロ、こんなことでもしなきゃ走ってらんねえ。そして後半スタート。レストステーションでの休憩は15分。これでもけっこう急いだんだけどなあ。時間が過ぎるのはあっという間だ。
後半すぐに給水の子や沿道のおばちゃんたちがかぶり物に声をかけてくれる。ああウケてる、よかった。が、足が重い。ウォッチのペースを確認するとキロ6分。あれ、遅い。前半はキロ5分でいけていたのに。ちなみに、GPSウォッチとスマホアプリだと少しペースが違う。両方持って走ると、ウォッチの方が距離が短く出る。つまりペースが速くなる。だから前半のキロ5分というのも、多少はずれているのかなと思っていたけど、コースのキロ表示とは100〜200メートルくらい違うままで正確だったし走ったあとのスマホでも101キロとそうあきらかな誤差はない。まあそれはそれとして、レストステーション前とあとではあきらかに足運びに違いが出てきている。前半より足が動かない。きつい。休みすぎて足が固まってしまったか、我慢していればそのうちまた動くようになるんじゃないだろうか、と言い聞かせながら地道に進んで行く。河川敷を戻っていると、向かってくるランナーとすれ違う。こんなかっこしてるのに誰も声をかけてくれない。みんなは必死に走っているのに俺だけこんなかっこしてばかなんじゃないだろうか、などと暗い、恥ずかしい気持ちになる。それでも遅くなったペースを我慢して、ばかみたいなかっこしてるのを我慢して走り続ける。
途中、給水所でかぶり物を脱いで水をかぶったりしながら走る。脱水、ハンガーノックだけは避けなきゃいけない。どの地点だったかは覚えていないけれど、給水を抜けたところで一緒になったランナーに声をかけられる。かぶり物きつくないですか。あれ、しかもビブラムじゃないですか、砂利道きつくないですか。いやあきついですね、ほんときついです。でもほかのシューズもう3年くらい履いてないからこれしかないんです。今の給水で飲みすぎて胃が痛くなってきました。などと会話する。気がまぎれる。そのランナーとも別れて、またひとり走る。やがて70キロ。時間を確認すると、13時52分。・・・あれ。非常に、非常にいやあな予感がする。70キロ超は未知の距離だということを考える余裕もなくなっていた。10時間まであと3時間。ウォッチのペースではキロ6分。このままだと、このままのペースだとサブテンぎりぎり、いや給水なんかのロスも含めると厳しいんじゃないか。おかしい、予定通り走ってきたはずなのに。レストステーションで休みすぎたか。いやそんなことはない。途中の給水でも立ち止まっていない。どうしてだ。どこで間違った。疑問や不安がぐるぐると頭の中をめぐる。いやもう考えている場合じゃない。走らなきゃならない。
ペースを教えてくれるウォッチ、いつかバッテリー切れるんじゃないか、いつ切れちゃうんだろ、と思っていたけど、なかなか切れなくて、けっこうやるなあNIKE+GPSウォッチ、と思いつつ、タイムを見ながら、ペースを見ながら、時間との戦いを続ける。
80キロあたり、大きめのエイドでバケツに入った水でかぶり水をしてくれている。かぶり物を脱いでかけてもらう。これがもう今までで一番の冷水。ものすごい冷えていて、ぎゃーと叫び声をあげてしまう。最高だー! そして水を飲んで、コップをゴミ箱に捨てようとしたら、捨てられている袋を見て、あれ、ここがスペシャルバッグ地点なのか。ふと横を見ると、自分のゼッケンナンバーからバッグを用意しておいてくれていた。ありがとうありがとう。入れておいた梅干しを食べて、アミノ酸を入れたドリンクを飲んで、ジェルを補充して、ようかんも入れていた。でもようかん、ちょっと胃に負担がきつそうで食べる気になれない。と思って、さっきかぶり水をかけてくれた人に、お礼にようかんあげますって手渡す。苦笑いされる。ほんの気持ちです。そして再出発。結局スペシャルバッグ、なにを入れておけばいいかスタートまで分からなかったけど、いまだに分からない。
ところで、70キロ以降だったと思うけど、途中で携行していたジェルを食べたら、なんか口の中がおかしい。しびれるというか、味覚がなくなっている気がする。なにか体に異変が起きているようだった。うーん、100キロってきつい。
ちらちらとタイムとペースを確認していて、85キロ過ぎ、ウォッチを見ると、ついにバッテリーが切れていた。ああ、ここまでだったか。バッテリーはだいたい8時間半かあ、よくもったなあ、今までありがとう。これからは自分のペースで、自分の感覚を頼りに進まなきゃいけない。10時間まで猶予はない。
それからはもうきつくてきつくて、いつになったら終わるんだ、ゴールはどこなんだと悪態をつきそうになりながら走る。気が付いたら60キロ部門の人たちも走っていて、抜きながら走りつづける。89キロ過ぎだったか、坂を登って、少しひらけたスペースがある、仮設じゃない公衆トイレがあるところ、応援の人たちがけっこういるところで、ひとりの男性が笑顔でなにか手渡してくれる。あ、氷だ。氷が2かけら。ひとつ口に含む。ああ、冷たい。あまりに冷たくて、あまりにおいしくて、涙が出そうになる。ありがとう、本当においしいです。
だんだん空が、風景がだいだい色に色づき始めてきた。夕方だ。今何時なんだろう。もう10時間過ぎちゃったかな、いやペースが落ちている気はしない。むしろ上がっているくらいのはずだ、まだ10時間じゃないはず。そして、スタートすぐに通った砂利道へ。最後の関門かあ、と思いながら足を踏み入れると、痛くない。あれ、どうしてだ。ああ、もう感覚が麻痺しているのか。ダメージを受けている証拠だろうけど、むしろ好都合だ。淡々と走って砂利道を抜けて坂を上がり、しばらくいくと、遠くに白い、白い屋根のテントが並んでいるのが見える。あれは、あれはスタート地点のテントだ。やった、やった、やった、ようやくゴールだ。ついにゴールだ。やっと終われる。やっと走り終われる、そう思った瞬間。
ゆうやーけこやけーのー・・・。17時を知らせる「ふるさと」のチャイムが響く。あ・・・5時か・・・。頭が真っ白になりながら、坂を降りて、ゴールへ。周りに人がいっぱいいた気がするけど、目に入らない。笑顔になれたかどうか思い出せない。とにかくゴールへ。ゴールに向かって、ピースしようって手が出て、ゴール。10時間3分。
いつも通りすぐには止まれずに、柵にぶつかりそうになりながら手をかけて止まる。メダルをかけてもらう。アミノゼリーをもらう。椅子に座ってチップをはずしてもらう。立てない。なんとかVFFを脱いで芝生に横になる。立てない。周りが仲間のランナーと話しているけど、そんな元気があることがうらやましいと思う。しばらくしてようやく動かなきゃと立ち上がる。月刊ランナーズの取材の人がビブラムについて聞いてきた。べつに普通のシューズとそんな変わらないですよみたいなことを答えた。預けていたバッグを受け取り、着替える。なにか食べようと思い、とん汁を食べる。ずっとずっと休んでいたい。けれどそういうわけにもいかない。帰ろう。ゴールを見たり出店をまわったりしたい気もするけど、疲れ果てて無理だあ。とにかく俺は100キロ走りきったんだ。運営、給水、エイド、応援、どれも素晴らしい大会です。俺の走りがふがいなかったです。

事前に70キロまでは走っていて、そのときはそれほどダメージも残らなかったので、プラス30キロくらいはいけるだろうと思っていたけれど、撃沈してしまった。なぜ後半ペースが落ちたのか、なぜぎりぎりだったのか。なにが敗因だったのか。給水でしっかり水分はとった。ドロップバッグとスペシャルバッグ、携行した塩タブレットで塩分も摂取していたはず。スマホアプリでログを見て、消費カロリーが5300キロカロリーというのを目にして、エネルギー不足じゃないかと思い始めている。当日は胃に食べ物が残るのが不安で、フルマラソンのときよりも少ない朝食。エイドでしっかり食べようと思っていたけど、取るをためらってスルー。携行したジェルと50キロのスイカときゅうり、トマトくらいしか口にしていないか。やっぱりエネルギーの枯渇だったんじゃないんだろうか。もしくは当たり前のことだけど練習不足ですね。
次を考える気にはなれない。また100キロ走るかといわれて、走りますとは言えない。というかお断りします。それくらい打ちのめされて、初の100キロはおしまい。お疲れさまでした。ありがとうございました。今シーズンは今度こそ終了です。さあ思い切りぐうたらするぞー。走る以外はいつもぐうたらだけど。

ちなみに帰りに電車を逆方向に乗ってしまって、さらに打ちのめされたってのは愛嬌。おしまい。

2016年5月5日木曜日

4月17日(日)かすみがうらマラソン

かすみがうらマラソン、42.195キロ

右足首の痛みがようやく引いて、普段と同じくらいに走れるようになったのが、2週間ほど前。練習時間が足りなくて、大会1週間前の日曜に27キロ走る。距離を稼ぐのは2週前までとか3週前とかいうので、どうなるか心配だけど、練習不足で挑むよりはいいかととらえる。
当日、5時起床。昨日は早めに寝たけど、金曜まで寝不足が続いていたためまだ寝足りない。そして、練習不足よりも寝不足よりも、なによりも重要なのが、今回は「救護ボランティアランナー」に任命されているということ。走っていて異変があるランナーに声をかけ、なにかあったら救護しなきゃいけない。ナンバー上にでかでかと十字が書かれたゼッケンをつけて走るのだ。責任重大、記録を狙うのは諦めなくちゃいけない。それよりも、救護ランナーが救護されたり、リタイヤしたりするわけにはいかない。プレッシャーなのだ。
うどん1玉に餅2個を食べて家を出る。電車で上野へ。去年はサブスリーを達成しなきゃという決意から特急の指定席をとったけど、おととしはとっていない。あの時はどうやって土浦駅に着いたか、何度も思い出そうとしたけれどまったく思い出せなくて、でも立っていっただけはないのは確実だったはずだから、今年もなんとかなるだろうと普通電車で行くことにする。7時前の電車を待ったら、全然人がいなかった。上野からなら普通電車でも確実に座れますよ。電車に乗って、レース3時間前を見越して4つ切り食パンを3枚食べる。あとはいつも通りアイマスクをして、ひたすら体力温存。途中で人が乗ってきたようだけれど、見る気になれずにいたのでどのくらい混雑していたかは把握していない。そのうちに8時前に土浦駅に到着。
駅から会場に向かって、まずトイレ。それから今年は野球場が工事中で入れないので、ゴール地点の陸上競技場へ。スタート前にこっちに来るのは初めて。荷物預かり受付の前の空き場所に座り、まだ時間があるのでまたアイマスクをして横になる。しばらく横になり、9時半の整列開始に合わせて起きて、雨が降るかもしれないとのことでビニールをかぶり、荷物を預け、またトイレに寄ってスタート地点へ。するともうたくさんのランナーが並んでいる。みんな早いなあ。まだ30分近く時間があるので、足を温存するために座る。周りを見渡したけど、座ってる人がいない、あれえ。去年はみんなで座ってたのに。もっと前のほうだと座ってるのかな。というかなんでみんな立ってるんだろう。さいたま国際のときも思ったな。列の端のほうで係員から「ここはAブロックだよ! 下がって下がって!」って言われてるランナーがいた。ざまあ。そうこうするうちに、車椅子ランナーのスタート。そこで立ち上がる。そして10時のスタート。
スタート地点のマット通過が25秒くらい。前のほうだと思っていたけど、前にはいっぱいランナーがいて、なかなかスピードを上げられない。少し走ってから左に曲がり、橋を渡ってから、ようやく自分のペースで走れるようになる。が、かぶったビニールのせいですでに暑い。もう脱ごうか、いやもうちょっと様子見よう。などと思い、5キロあたりでやっぱり我慢できずに脱ぐ。もう汗がすごい。もっと早く脱げばよかった。走っていると、VFFに気づいたランナーに「痛くないですか」と声をかけられる。いや全然、あの人に比べれば、と前を走っている裸足ランナーを指すとびっくりしてた。そういえば今日は裸足ランナーがたくさん参加してるそうだ。革命の日とかって盛り上がっているらしい。7〜8キロあたりでペースを確かめると、キロ4分前後。早い、早すぎるんじゃないか、と思うも、それほど力が入っているようではない。このままいってみよう。あとになって振り返ると、これが追い風だったんじゃないだろうかと思う。そのままずっと順調に進む。10キロ地点は42分。このままこのまま。沿道の応援にこたえたり、幼児ちゃんとハイタッチをしたりしながら進んでいく。かすみがうらマラソンは、沿道の応援が本当にあったかい。走っていて楽しい。途中、ガードレールに手をついてストレッチをしているランナーがいる。これは声をかけるべきか。近づいていって、大丈夫ですかと声をかける。大丈夫ですと答えてくれて、そのまま通過。そのあとも歩いているランナーに声をかけながら走る。大抵は無言でしたが。それとも聞き逃していたのだろうか。
ハーフ地点通過は1時間29分。やがて折り返し。すると一気に向かい風が強くなる。いや強くなるどころではない。突風、暴風。なんだよこれえ。ふとかすみがうらを見ると、湖面がものすごい波立っている。うひゃあ、こりゃものすごいぞ。本当に足を踏ん張らないと前に進めないほどの風が吹きつけてくる。ときどき民家の横を通ると風がやむけど、すぐに突風。さらには雨まで降ってきた。サングラスで前が見えなくなるので、はずして頭にかける。まだ雨は寒くないからいいや。風をどうにかしてくれ。ときどきふざけんななどと怒鳴り声を上げながら走る(ごめんなさい)。本当にひどい風。あまりに腹が立って途中で口に入れた塩タブレットにも腹が立ってくる。ウィダーin塩タブレットがずっと口の中で溶けなくて、いつまでも口に残っていて腹が立つ。いい加減溶けろよこのやろう、てめー今後の大会ではぜってー携行しないからな、持つならカバヤだ、と八つ当たりする。そんなひどい環境の中でも、ボランティア、給水スタッフや救護スタッフの方々、そして沿道の人々は声を上げて応援してくれる。なんて素晴らしい。こっちは好きで走っているだけなのに、頑張れって声をかけてくれる。キロ表示を持ったスタッフなんか川柳も含めて大きい看板を風で飛ばされそうになるのを必死でおさえながら、頑張れって声をかけてくれる。こんな素晴らしいスタッフに支えられている大会、走らせてもらえるなんてうれしい限りです。
30キロ地点は2時間6分。このままならサブスリーいけるか。救護が必要なランナーがいませんようにと思いながら、吹き続ける向かい風に我慢しながら、ざけんなって文句言いながら進む。歩いているランナーはいるけど、止まっているランナーはいない。これなら大丈夫か。そして40キロ。2時間4 9分。このままならサブスリーいける、と思った瞬間、今までで一番の向かい風。おいなんだよこれ、ふざけんな、いい加減にしろ、などとありったけ怒鳴り叫びながら走る。みなさんごめんなさい。でも我慢できなかったんです。沿道のもう少しだ、頑張れ、の声に精一杯こたえながらスパート。競技場が近づいてきた。足はまだ残っている。ダッシュ。ゴール。2時間58分。いやああ疲れたあ。自己ベストは出なかった心残りはあるけれど、風がなかったなら自己ベストだったかもって思うところもあったけど、いやいや走れなかった練習不足を感じながら、突風いや暴風と戦いながらこのタイムなら満足すべきではないでしょうか。
ゴールしてスタッフみんなにお疲れさまでした、サブスリーおめでとうございますって言われて、みんなにありがとうございますって返して、ドリンクはじめいろいろお土産を受け取り、救護ボランティアランナーの報告をして、終了。着替えテントで着替えて、外に出て出店でなにか買おうとしたけど風があまりに強くて見る気になれず。毎年訪ねている盲導犬のテントを訪ねて、わんこを撫でて、かすみがうらマラソンは無事終了。

これにて今シーズンのフルマラソンは終了。思いっきり休むぞ、といきたいところだけど、昨年サブスリーを達成してからずっと迷っていた次のステップ、100キロマラソンにエントリーしてしまった。さて6月の開催まであと1か月半。フル以上、3時間半以上走ったことがないのだけれど、どこまで仕上げることができるでしょうか。今からびびっております。

2016年3月20日日曜日

3月20日(日)板橋Cityマラソン

板橋Cityマラソン、42.195キロ

東京マラソンの応援で沿道を走ったとき、右足首に違和感を感じたけど、日に日に痛みが出てきた。どうやらアキレス腱あたりの炎症ぽい。久しぶりに故障。走れない。それでも走ろうとするけど、先々週、先週の土日どっちかに30キロ弱しか走れず、板橋Cityマラソンを迎える。
今週は毎日4時間とかばかみたいな睡眠時間しか取れず、前日土曜日、21時過ぎに眠剤をかじって寝る。0時過ぎにいったん起きたけど、また眠剤をかじって眠る。そして朝、5時に目覚ましをかけていたけど、鳴る前に起きる。鳴る前に起きたと思った。アイマスクを外して、あれ、5時前にしては明るいな。と時計を見ると、7時。ぎゃーーー、一瞬どういうことか分からない。とにかくシャワーを浴びて、トースト1枚とうどん1玉を食べる。もう1枚焼いたトーストはスタートまで腹に残るだろうと食べられない。大急ぎで出発。
8時過ぎに浮間舟渡駅に到着。早足で会場に向かい、着替えて、本当は飲みたくなかったけどロキソニンを飲んで(前日歩いてもまだ痛みがあった)、朝食が足りないだろうと補給用のジェルをひとつ食べて、大行列の荷物を預けて、スタート地点前のトイレに並び、済ませ、もうスタート直前。なんとか間に合った。
そしてファンファーレが鳴り、スタート。だけど動かない。だらだらと歩いて、スタート地点を踏んだのが1分40秒過ぎ。ようやくスタート。しかしそれからもスピードを出せなくてもどかしい走りが続く。あれえ、去年おととしこんなにひっかかった記憶ないんだけどどうしたんだ、と思いながらなんとか抜いていく。最初の2つの給水所はドリンクのペットボトルを持っていたこともありスルー。大混雑だったからペットボトル持っていくの正解かもしれん。ようやくキロ4分6-8秒ペースをつくれたのが7キロ過ぎ。痛み止めのせいか走り方が合ったのか、痛みはまったく出ない。このままいけるかな。でも朝食べたのはまだおなかに残っている気がするなあ。10キロ地点に時計があり、46分。うひゃあ、46分て、と声に出してしまう。ええと、スタートまでのロスとスタートからの渋滞を考えると、ああ、このくらいで順当かなと思い直す。思い直すけど、それがいいのかどうか分からない。それからも特に問題なく走り、20キロで1時間30分。うわ、これはスタートロスを考えても遅い。これはきつい。そして折り返し地点で1時間35分。あー、これはもう取り返しつかないですね。と思ったけど、いや本当につかないだろうか、グロスじゃ無理だけど、ネットならなんとかならないだろうか。などと思い直す。
ところで、25キロ過ぎだったと思うけど、途中で左足甲になにか違和感。ふと見ると、うひゃあ! 計測チップが外れそうになってるじゃないか。シューズひもじゃなくてチップかよ、これはやばい。しばらくこのままいけないか走ったけど、しゃれにならんと立ち止まって、締め直す。初めてのアクシデントだわ。
走るにつれて足に負担がかかってくる。ああ、きつくなってきた。しょうがないよなあ、走ってないもんなあ。故障とはいえくやしい。途中、はあはあ声に出しながら走ってるおっさんを抜く。抜くけどなぜか俺に追いすがってくる、かと思うくらいずっとに真後ろに聞こえてる。ずっとはあはあはあはあ言い続けて、俺もよくひとり言つぶやきながら走ってるけどさあ、さすがにお前うるせえよ、ほんと耳障りだよ、と叫びそうになる。だけど、ああ、これは自分に余裕がなくなっているんだなあと気づく。それだけほんとにきつい。30キロで2時間13分だったか。うーん、これはやっぱ無理か。30キロ過ぎて、淡々と走ろう、あくまで淡々と進もうと自分に言い聞かせて、ペースを守って進んでいく。しばらく我慢しながら走っていき、あともうすぐ残り5キロだ、と思っていたら、見えてきたのは35キロ地点。えっ・・・としばし呆然となる。残り5キロと現在35キロ、を間違えてたのか、それくらいきついと感じてるってことか、とショックを受ける。ああもうとにかく進むしかない。37キロ地点でようやくあと5キロ。きつい。もうずっときつい。沿道で声をかけてくれる人が増えてきて頑張れって声にはいって返事をして、自分を奮い立たせて進んでいく。そしてようやく40キロ、41キロ。ようやく、やっとゴールが見えて、いつもならスパートするんだけど、全然スピードが出ない。前のランナーを抜けない。ダッシュできない。そのまま、なんとか多少は速くなってるかなくらいのスピードで、フィニッシュ。ゴール地点の時計で3時間9分台ぎりぎりか、10分になっちゃったか。これだけ大惨敗なレースは久しぶりだ。前半と後半、タイムだけ見るとイーブンじゃん。と思ったけど、スタートロスを考えるとやっぱり遅いよなあ。
ゴールして、着替え地点に向かって歩く。すると、足が軽い。ありゃ、なんだこれ、フル走ってこんなに足が軽いのは初めてだ。どうしたんだろう。とにかくすいすい進んで、着替えて、ああそうだ、シャーベットがあった、着替えてからシャーベットを受け取って、食べて、おしまい。なんだかんだいってもスムースな運営で、走りやすいコースでいい大会だ。自分の準備と、自分の走りがふがいなかっただけだ。ゴール後に足が軽かったのも全力を出し切れなかったことを表しているようで、やっぱりくやしい。後味が悪い。不完全燃焼。

走っている途中、沿道の誰かが置いたんだろう、「努力は裏切らない」って書かれた看板があった。30キロ過ぎ、頭にずっと浮かんできていたのは、「怠けたことは裏切らない」という言葉だった。怠けたら、それは確実にはね返ってくる。今回は怠けてたわけじゃなく、あくまで故障だったけど、走らなかったという事実は確実に自分にはね返ってきた。次のマラソンまでもう1か月を切っている。なんとかしなきゃ。今シーズンを、満足いく締めくくりにしなきゃ。





2016年3月13日日曜日

2月28日(日)東京マラソンボランティアと応援

東京マラソンボランティア、と応援、11.8キロ+2.7キロ

3年前に東京マラソンに当選して、初マラソン。あまりの素晴らしさに感激し、次の年から、なにか東京マラソンにかかわりたいと思い、ボランティアに参加。以来3年連続でボランティアを続けている。フィニッシュ会場での荷物渡し、35キロ地点でのランナー誘導を経て、今年はスタート地点。前日説明会を受けて、そのままEXPOへ。いつものことだけど、ランナー受付を前にして、敗北感を味わう。ああ走りたい。ブースを周り、毎年買ってるメダリストのエイドを買いためる。ここからジョグして帰ろうかと思っていたけど、ブースでもらったもので荷物が多いし、週明けから歯痛で予約を入れていたため断念。おとなしく帰る。
東京マラソン当日。5時前に起床。6時前に家を出る。ああ、雨の心配もないし、若干暑いくらいか、走りやすい日だなあ。今日が初マラソンのみなさんにとって、すべてのランナーにとって、そして東京マラソンにかかわる人々、応援する人々にとって楽しい一日でありますように。新宿駅に着き、荷物を置いて集合場所へ。6時半集合。7時にランナーが入場してくる。入ってくるなり500ミリリットルのペットボトルでドリンクを飲みながら歩いているランナーが目に入る。まあそんなものだよね。受け持ちは女性ランナーの荷物預かり。みんなけっこうぎりぎりで預けに来るかと思ったけど、すぐに預けに来るランナーがいてびっくり。思わず「もういいんですか?」って聞いてしまう。それからはコンスタントにランナーが続く。それにしてもいろんなランナーがいる。緊張していたり、楽しさが顔に出ていたりしている。仮装して集団で写真を撮ったりしているランナーもいる。見ているうちに、思わずため息をついてしまい、一緒に仕事してるボランティアに笑われたりした。はあ。8時30分に受け付け完了。のはずだけど、それからもちらほらランナーが預けに来る。僕が走ったときはかなり厳格に締め切られていたような気がするけど、どうなんだろう。スタート地点の集合時間遅もだいぶゆるくなったとか聞いたし。それでも、そんなに慌てることなく、というか、もうひとつやりきった感がないまま、ランナーの荷物を載せたトラックを見送って、ボランティア業務終了。
ひとつ。女性ランナーの荷物預かりだったけど、ひとりどうみても中年の男性が荷物を預けに来た。名前を確認し、まるまるさんですか、って聞いたら、はいそうですと答える。一瞬どうすればいいか迷ったけど、いちボランティアに拒否する権限もなく、受け取る。トラックの上の運送会社の人に「今の男でしょ、載せちゃっていいのかな」って言われて、いやあ僕らに権限ないしってそのままトラックに積んだけど、あれ拒否するかインフォメーションに案内してりゃよかった。思い出すたびに頭にくる。ああいう屑が一定数いるのも東京マラソンだ。名前晒してやろうか。
スタートを見届け、野村ビルの前まで移動して、ランナーを見送り、初マラソンの知り合いの応援のため、20キロ地点に向かう。電車で行こうと思っていたけど、ふと、走りゃいいじゃんと思い直す。さてどの道を行けばいいんだろう、と思ったけど、追いかけりゃいいのか、ルートをたどっていくことにする。大ガードを抜け、防衛省前を抜けて走っていく。もう交通規制も終わって、沿道に人はいない。ところどころ、業務を終えたボランティアが集まっている。最後のあいさつしてるんだな、俺もさっきボランティアしてたよ、などと独りごちながら走る。飯田橋駅に到着。ああ、ここいつも走ってるところだ、逆走するとこんな感じなのか。それからしばらく行き、皇居へ。マラソンルートどおりだと時計回りになってランナーの逆回りになってしまうので、ぐるっと一周することにする。ああ、今日はさすがにランナーが少ないなあ。みんな東京マラソン走っているんだろうか、それとも見栄か。それは俺だ。
20キロ過ぎ、ランナーが折り返して来るところで合流。沿道にも人がたくさんいて、走れるのはここまでか。地下鉄の駅に降りて、トイレで着替え、応援。ランナーアップデート、応援NAVIで確認しながら知り合いを探すけど、なかなか見つからない。そのうち見失ってもう過ぎていることに気づく。ああ、やっちまった、絶対に見つけなきゃ。そこから35キロ地点で応援するつもりだったけど、もう少し手前での応援に切り替える。今度は見失うわけにはいかない。30キロ地点でのタイムが分かってからのほうがいいかと、31キロ地点へ。沿道で応援しながらランナーが走ってくる道を逆に歩いていく。だんだん歩くランナーが増えてきている。つらそうだ。でもこんなにすごいこんなに楽しいマラソンは他にはないんだよと心で声をかける。いったん30キロ地点まで行って、東京マラソン30キロの道標を見つけて、31キロに戻る。ランナーとしてはハイタッチがものすごい力になるから、手を出したいけど、気恥ずかしくてなかなか手を出せない。そうか、沿道の人たちもこんな気持ちなのかな。今まででもそうしていたつもりだったけど、手を出してくれた人には全力で応えよう。そして、しばらくして知り合いを見つける。大声をあげて、真ん中あたりを走っていたけど沿道まで来て、立ち止まって、アイシングスプレーをかけて、声をかけて、見送る。うん、なんとか大丈夫そうだ。そのあと、スプレーをかけているのを見たランナーが列をつくるくらい集まってくれる。なんかうれしい。こんなに来てくれるならスプレーもっと用意してりゃよかった、ってそんなこと考えるくらいくらいスプレーの威力すごい。みんなあと11キロ、絶対完走して。
そしてある程度見届けて、さて帰ろうか。銀座から走って帰ろうと思っていたけど、スマホの充電が切れそうなのと、知り合いを追いかけていて右足アキレス腱あたりに痛みが出たのに気づいて、地下鉄に乗る。途中でやっぱり走らんといかん、次のフルマラソンまで時間はないんだ、と思い直し、途中下車してちょっとだけ走って帰る。帰宅して、知り合いの完走を確認して、今日は終わり。
やっぱり東京マラソンは別格だわ。この部分がどうとかこれに関してどうとかじゃない、ほかのマラソン大会とは比べられない。素晴らしい運営やスタッフも応援もこれ以上なくあったかい大会はいっぱいあるけど、いやそんなにたくさん参加したことあるわけじゃないけど、比べるものではないということが今年また再認識された。素晴らしいということだけではなくね。唯一無二という一大マラソン大会。それに今年もかかわることができてよかった。来年はどうなってるかなあ。来年も落選したらボランティアはどこにしようかなあ。いやチャリティ枠で走ってもいいなあ。そんなことを考えるけど、来年こそは当選しますように。


2016年2月25日木曜日

2月14日(日)いわきサンシャインマラソン

いわきサンシャインマラソン、42.195キロ

当日。朝5時に目覚ましをかけたけど、少し前に目覚める。浴槽に熱めの湯を張って浸かる。外を見ると、地面が濡れている。ああ、やっぱり雨なのか。朝食に向かう。ごはんおかわりして3杯食べた。エネルギーじゅうぶん。ごちそうさまでした。朝食を早くしてくれるのは本当にありがたい。来年参加したら、またここに泊まりたいなって思う。それともいわきのホテルはどこもそうなのかしら。着替えて、6時40分過ぎにホテルを出て駅前のバス乗り場へ。傘はささなくてもいいくらいだけど、雨が少し降っているなあ。バスに乗り、7時すぎに会場に到着。体育館へ。もう人がけっこういる。壁際に座り、ああ、まだ時間あるなあ、と横になる。
起きて、トイレに行き、服を脱いで、8時過ぎにスタート地点へと向かう。ところで、体育館のトイレ、1階に行ったら2階がすいているよって係りの人に言われて、2階に行ったら、個室の数に比べてスリッパが少なくて、けっこう待たされた。荷物を預けて、Aブロックへ。VFFが濡れるのを少しでも防ごうと、ビニール袋で包んで履いていたけど、結局スタート前に濡れてしまう。そしてさくらんぼのかぶり物をかぶる。今回はかぶり物で走る。みんな喜んでくれるかな、声かけてくれるかな、周りのランナーはやな顔しないかな、などと思っているうちに、いよいよスタート。市長のスタートのかけ声がずれて、ピストルのタイミングが早すぎて笑ってしまった。それにしても、陸連公認レースなのに、ピリピリした感じがまったくなくて楽しい雰囲気がただよっている。いいレースになりそう。
スタート地点でのタイムロスは25秒くらい。サブスリーを達成してからはグロスでのタイムを基準に考えているから、スタートの号砲で押すことにしてる。スタートしてすぐアップダウン。どんどん抜いていく。しばらくしてウォッチを見ると、キロ4分6秒くらいだった。よし今回はこれくらいで行こう。大きな道路を走っていく。沿道からさくらんぼーとか、さくらんぼがんばれーとかって声がかかる。はいっ、ありがとー、すごくうれしい。これだけ自分に向かって応援されると、これからも仮装で走りたくなっちゃうよね。ちなみにチェリーボーイって2回声かけられました。
それにしても風が強い。時おりあからさまに走りが妨げられる風が当たる。集団で、肘に隣にいたランナーがぶつかる。そのランナーがすみません風すごいですねって話しかけてくる。ほんとすごいですね、前から横からひっきりなしですね、って返しながら走っていく。10キロ地点に置かれていたタイムボードは43分。まあまあか。そしてしばらく、カーブを曲がると、海が見えてきた。おおー、海だ、これがいわきの海か。空は曇り、波が高い。風も強い。道端に大漁旗がたくさんたくさんかかっている。ここが江名かあ。暑くなってきたし、雨も上がったようなので、かぶっていたゴミ袋を脱ぐ。しばらく走り、トンネルを抜け、折り返し。人がいっぱいいる。みんな笑顔で応援してくれる。こっちも手を振り返す。みんな元気だ。折り返しを戻っていく。すると、海が近いのもあるのか、風が一段と強い。なんだよこれとつぶやきながら走る。ああ、さっきの折り返しの応援でペースが上がりすぎたかも、42キロもたないかもしれない、などと思いながら、20キロのタイムは1時間28分、そしてハーフ地点では1時間31分。ああ、サブスリーは無理か。ちょっときつい。ここからペースを上げられる気がしない。でも精いっぱい走ろう。
そこからすぐ、大きな坂が現れる。ここがいわきサンシャインマラソン名物の坂かあ、いや終盤のほうだっけ、あーコースきちんと見てくるの忘れてた。などと思いながら、淡々と登っていく。周りはだいぶゆっくり、歩いている人もいる。登りきり、これがマリンタワーっていうんだっけとつぶやく。エイドがあって、トマトとイチゴが見える。トマトを取って、イチゴも取ろうとしたら、タイミングが合わずにイチゴを取り逃がす。ああ、ごめんなさい。途中でトマトをかじる。おいしい。しかし、トマトっていうのは皮が口に残るのがネックだなあ、湯むきしてあればいいのになあ、などと適当なことを思いながら、一気に下り坂を下り、小名浜港へ。応援の人がいっぱいいる。手を振るとみんな笑顔で返してくれる。なにこれめっちゃうれしい。人がずっと続いている。あとから気づいたけど、ここはゴール地点だったのね。10キロとか他部門の人たちもいるからこんなににぎやかだったのか。ずっと手を振っていたかったけど、給水があって、そっちに意識がいってしまい、沿道の歓声にこたえられない地点があった。ここくらいは給水がなくてもいいかもしれん、などと思いながら、給水を取って、また手を振り返して走る。港沿いを走っていく。そして一般道路に出て、27キロ過ぎからは人が少なくなる。
30キロあたりでここから大きい坂がありますってアナウンスが繰り返されているのを聞きながら行くと、マリンタワーほどじゃないけど大きな坂があり、登り切ると、小さい女の子たちがぼんぼんを持って応援してくれている。ああ、これが女子小学生ちゃんのチアガールか。かわいいなあ。手を振りながら通り抜ける。しばらく走っていくと、あれ、なんだかわき腹が痛い。うお、ついに異変か。ちくしょうこれ以上はスピード上げられないか。そして折り返し。来た道を戻っていく。沿道の給水で、おにぎりを用意してくれている。さくらんぼって応援をもらっておにぎりを差し出されるけど、食べられないや。ごめんなさいしながら通り過ぎる。ふと気づくと、わき腹の痛みが消えている。よっしゃ、ラスト気張っていこう。
登ってきた大きな坂を今度は下り、ラストの直線へ。さくらんぼを目にして手を振ってくれる、すれ違うランナーに手を振り返し、よしスピードも落ちていない。ラストまで淡々と走って、足が止まったランナーを順調に抜いていく。FINISHの文字が見えた。やったーゴールだー、と思いながら走っていくと、ゴール手前でひとりのランナーに抜かれる。えっ。これまでマラソンのラスト近くで抜かれたことがなかったからなにが起きたか一瞬分からない。気づいたら全力でダッシュして追いかけていた。ゴール両脇にたくさん人がいたみたいだけど、一心不乱にダッシュで駆け抜ける。ゴール。いつも通りゴール後ろの人混みに突っ込む。はあ、はあ、はあ。かぶり物ランナーとしては最後は笑顔でみんなに手を振りながらゴールしたかったんだけど、これは完全に失格ランナーです。タイムは3時間3分。前半ハーフと後半ハーフがほぼ完全に同ペース。
いわき名物レイをかけてもらい、さくらんぼが邪魔してレイをかけてくれる子をてこずらせたり、預けていた荷物を受け取り、重い荷物でごめんねって声をかけたりして、着替えのテントへ。着替えて、屋台やステージの会場へ向かい。カジキメンチやサンマつみれ汁をいただき、カジキスパゲティは伸びてたけど、いただき、フラを見ながら、いよいよいわきサンシャインマラソンともお別れ。3年間走りたくて走りたくて、憧れ続けたマラソンともついにお別れだ。町をあげて、みんな笑顔で、ストレスのまったくない運営で、評判どおりのすばらしい大会だった。ありがとういわき。さようならいわき。

3年間憧れ続けたレースをついに走ることができた。でも、完全燃焼できただろうか。天候がどうなるのか分からず、遠征でいつも通りの準備ができず、中途半端にかぶり物をして、初めて走るコースで記録は出にくいと聞いていて、コンディションを整えるのが難しいのは確かだった。しかしそれでも、3時間3分。本当に力がついているなら、これくらいでサブスリーを逃しはしないだろう。つまりは結局いつでもサブスリーできるような走力ではないということ。たしかに年明けからは走るのをさぼっていたわけだし。そして、楽しむという点で、全力で楽しめただろうか。かぶり物をして、直接応援してもらって、それに応えて走ったけれど、なにか記録狙いを捨てきれない部分があったのかもしれない。ラストスパートなんて本当にやり直したいほど悔いが残る。
来年またいわきに戻って来たい。今度は思いっきり、いわきという町を、いわきサンシャインマラソンというすばらしい大会を、全力で楽しみたい。そのために1年、コースを走るだけではないなにかを見つけるために、なにができるか、どうすればいいのか、考えて、走り続けよう。

2016年2月16日火曜日

2月13日(土)いわきサンシャインマラソン前日

3年越しの夢がかなった。

いわきサンシャインマラソン、おととしは現地まで行って、大会当日大雪で中止。去年は大会の直前に祖母がなくなり、参加できず。今年こそなにもないようにと願いながら大会を迎える。ただピンポイントで当日大雨の予報。存在を知ってからずっと憧れ続けた大会なのに、なんでこんなことになるんだ。
前日、高速バスでいわき入り。みごとなほどの晴天。駅前で降りて、周辺を少し歩くと、焼肉屋からラ・ムーが流れていてびびる。いわきおそるべし。ホテルは公式サイトのFAX合戦で勝ち取った平ビューホテル。受付で喫煙部屋を案内されていきなり不安。だけど明日の朝食は5時40分からと説明される。6時30分からだと思っていたから、これはうれしい。部屋に入り、テレビをつけると、アイドル丸山夏鈴ちゃんの番組が始まって、見て泣いてしまった。そしてもうウェルカムパーティーの時間。たばこ臭を取るため、窓を開けて、スプレーをまいてワシントンホテルに向かう。
パーティーで思い切りカーボローディングしてやると意気込んで、会場に入り、カレーの鍋の位置を確認。開会宣言に続いて関係者あいさつなどと乾杯が終わり、カレー、パスタ、しいたけうどんを食べまくる。地元の野菜や魚、果物などいっぱい並んででれもおいしそう。けれどごめんなさい、大会前日に食べるわけにはいかないの。バナナのチョコレートフォンデュだけ、バレンタインだしいいかと2切れ食べる。ゲストランナーさんとか地元アイドルちゃんとかお笑い芸人さんとか、いろいろ楽しい催し物があって、プレゼント抽選会が始まり、当たった人が壇上に呼ばれてインタビューされる。その中で、明日の目標タイムは? というのがあって、みんな完走とか4時間とか答えてるんだけど、ふと、自分は実際どのタイムを目指して走るんだろうと思ってしまう。サブスリー? いや練習足りてないし天気悪そうだしかぶり物するし、などと逃げの理由が浮かんでしまった。あそこで壇上に呼ばれていたら、なんて答えていたんだろう。しばらく頭から離れないでいた。
パーティーが終わり、そのままホテルに戻る。たばこのにおいが気にならなくなるくらいになっていた。それからはなにをするでもなく、そういえば有料チャンネルがずっと見ることができたけどなんだったんだろう、明日の天気を願いながら、眠剤をかじって9時過ぎに就寝。1時前にいったん起きたけど、また眠剤をかじって眠る。午前中なんとか天気もってくれないかのう。

一気に書こうと思っていたけど、前日と当日に分けることにして、続く。

2016年1月16日土曜日

1月9日(土)ベジタブル森林公園マラソン

ベジタブル森林公園マラソン、42.195キロ(たぶんもっと少ない)

朝5時に起床。シャワーを浴びて、体重計に乗る。ぎゃー。正月でぶにカーボローディングが重なって、ものすごい体重になっとる。正月でぶの解消に新年はじめのこの大会を選んだけど、42キロ走ったところで解消できそうにもないと愕然。
6時30分の電車に乗ろうとしていたら、もう時間が迫っているので急いで家を出る。ありゃ、だいぶ時間ない。もう1本遅らせればいいんだけど、現地で余裕をもっていたいから、ダッシュで駅に向かう。かなり時間がなくて、相当走った。疲れた。28〜29分に駅ホームに着いたけど、あれ、電車がない。検索でダイヤが間違ってたのか。45分発に乗るが、出発したのが50分ごろ。おかしいなあとツイッターの検索をしてみると、電車アナウンスで言っていただろうけどイヤホンしてて聞けなかったんだ、どうやら人身事故があったらしい。なんだよそれー、ダッシュしたのに疲れ損。途中から電車は各駅停車に変わり、8時前くらいに森林公園駅に到着。バスに乗り継ぎ、会場へ。
森林公園に入場して、まずトイレ。そのあと去年参加したときは走ったあとに参加賞をもらいに行ったらほとんど残っていなかったので、走る前にもらいに行き、野菜を受け取る。去年は地元の野菜だったはずだけど、今年は地元じゃないのかな。しめじのパックには信州って書いてある。そのあとは電車遅延で余裕がなくなっていて、着替えて、もう一度トイレに行ってスタート地点に着いたら、間もなくスタート。
走り出してしばらく、ランナーを抜きながらペースを整えると、あれ、感覚が違う。なんだか体が重い。体重のせいだろうか。そうしているうちに左太もも内側がひきつるような感覚を覚えはじめる。今週の帰宅ランで生じた違和感が残っている。まさか肉離れじゃないだろうな。不安な立ち上がり。息が上がる気がする。
効果があるのか分からないけど、太ももを叩きながらなんとかだましだまし走り、20キロ。ここの上り坂がえらいきつい。なんとか上り終えると、ものすごい苦しい。ああ、こりゃ調整失敗だあ。練習の一環だからDNFしちゃおうか、などと弱音を吐きながらようやく1周。まじで走るのやめようかと思った。けど走る。あっ、ハーフのタイム確認するの忘れた。
20キロのだいぶ手前から、前を走っていた人からも離され単独行。くねくね曲がり続けるコースをずっとひとりで走っていく。ふと気づくと、後ろから足音が聞こえてくる。うーん、差を詰められている、こりゃほんとにきつい。そして27か28キロのところでつかまり、ふたりに抜かれる。ああ、もうこの人らに付いていこう。しばらく後ろを付いていく。単独で走るよりは楽になってきた。そのうちにひとりから離され、ふたりで抜きつ抜かれつする。きついっすー、と話しかけてみる。いやほんときつい、アップダウンがひどい、などと話し、愚痴を言い、少し楽になる。そのうちそのランナーから離れ、先に行っていたランナーに追いつく。今度はそのランナーから話しかけられる。きついですね、正月怠けたぶんがきてますね、最後の坂がきついんですよね、すごいシューズで走ってますね、などなど。あーもう早く終われーなどと文句を言いながら一緒に走っていく。そしてようやく、やっと40キロ、最後の坂。ここですよー、と声をかけあい、必死に上る。坂が終わり、ああようやく終わる、最後力振り絞るかってスピードを上げる、いや上げたつもり。気づいたら併走してくれたランナーを引き離してる。そしてゴール。3時間3分。はあはあはあ、きつい、きついよー。
ゴールして、話しかけあった人や、ゴール地点でお疲れさまを言い合った人と少し距離足りなかったみたいだよね、って話す。去年もランナーと話して短いかもって話してたけど、やっぱり短いようだ。正月でぶでこのタイムなら大したもんだから、やっぱり短いのか。いやあ距離はどうでも、よく走りきったもんだ、えらい、と自分をほめてあげよう。それくらいきつかった。

帰って、お疲れさまでばくばく食べて飲んで、翌朝体重はかったら、マラソン前の体重よりさらに増えてて愕然としたよ。