東京マラソンボランティア、と応援、11.8キロ+2.7キロ
3年前に東京マラソンに当選して、初マラソン。あまりの素晴らしさに感激し、次の年から、なにか東京マラソンにかかわりたいと思い、ボランティアに参加。以来3年連続でボランティアを続けている。フィニッシュ会場での荷物渡し、35キロ地点でのランナー誘導を経て、今年はスタート地点。前日説明会を受けて、そのままEXPOへ。いつものことだけど、ランナー受付を前にして、敗北感を味わう。ああ走りたい。ブースを周り、毎年買ってるメダリストのエイドを買いためる。ここからジョグして帰ろうかと思っていたけど、ブースでもらったもので荷物が多いし、週明けから歯痛で予約を入れていたため断念。おとなしく帰る。
東京マラソン当日。5時前に起床。6時前に家を出る。ああ、雨の心配もないし、若干暑いくらいか、走りやすい日だなあ。今日が初マラソンのみなさんにとって、すべてのランナーにとって、そして東京マラソンにかかわる人々、応援する人々にとって楽しい一日でありますように。新宿駅に着き、荷物を置いて集合場所へ。6時半集合。7時にランナーが入場してくる。入ってくるなり500ミリリットルのペットボトルでドリンクを飲みながら歩いているランナーが目に入る。まあそんなものだよね。受け持ちは女性ランナーの荷物預かり。みんなけっこうぎりぎりで預けに来るかと思ったけど、すぐに預けに来るランナーがいてびっくり。思わず「もういいんですか?」って聞いてしまう。それからはコンスタントにランナーが続く。それにしてもいろんなランナーがいる。緊張していたり、楽しさが顔に出ていたりしている。仮装して集団で写真を撮ったりしているランナーもいる。見ているうちに、思わずため息をついてしまい、一緒に仕事してるボランティアに笑われたりした。はあ。8時30分に受け付け完了。のはずだけど、それからもちらほらランナーが預けに来る。僕が走ったときはかなり厳格に締め切られていたような気がするけど、どうなんだろう。スタート地点の集合時間遅もだいぶゆるくなったとか聞いたし。それでも、そんなに慌てることなく、というか、もうひとつやりきった感がないまま、ランナーの荷物を載せたトラックを見送って、ボランティア業務終了。
ひとつ。女性ランナーの荷物預かりだったけど、ひとりどうみても中年の男性が荷物を預けに来た。名前を確認し、まるまるさんですか、って聞いたら、はいそうですと答える。一瞬どうすればいいか迷ったけど、いちボランティアに拒否する権限もなく、受け取る。トラックの上の運送会社の人に「今の男でしょ、載せちゃっていいのかな」って言われて、いやあ僕らに権限ないしってそのままトラックに積んだけど、あれ拒否するかインフォメーションに案内してりゃよかった。思い出すたびに頭にくる。ああいう屑が一定数いるのも東京マラソンだ。名前晒してやろうか。
スタートを見届け、野村ビルの前まで移動して、ランナーを見送り、初マラソンの知り合いの応援のため、20キロ地点に向かう。電車で行こうと思っていたけど、ふと、走りゃいいじゃんと思い直す。さてどの道を行けばいいんだろう、と思ったけど、追いかけりゃいいのか、ルートをたどっていくことにする。大ガードを抜け、防衛省前を抜けて走っていく。もう交通規制も終わって、沿道に人はいない。ところどころ、業務を終えたボランティアが集まっている。最後のあいさつしてるんだな、俺もさっきボランティアしてたよ、などと独りごちながら走る。飯田橋駅に到着。ああ、ここいつも走ってるところだ、逆走するとこんな感じなのか。それからしばらく行き、皇居へ。マラソンルートどおりだと時計回りになってランナーの逆回りになってしまうので、ぐるっと一周することにする。ああ、今日はさすがにランナーが少ないなあ。みんな東京マラソン走っているんだろうか、それとも見栄か。それは俺だ。
20キロ過ぎ、ランナーが折り返して来るところで合流。沿道にも人がたくさんいて、走れるのはここまでか。地下鉄の駅に降りて、トイレで着替え、応援。ランナーアップデート、応援NAVIで確認しながら知り合いを探すけど、なかなか見つからない。そのうち見失ってもう過ぎていることに気づく。ああ、やっちまった、絶対に見つけなきゃ。そこから35キロ地点で応援するつもりだったけど、もう少し手前での応援に切り替える。今度は見失うわけにはいかない。30キロ地点でのタイムが分かってからのほうがいいかと、31キロ地点へ。沿道で応援しながらランナーが走ってくる道を逆に歩いていく。だんだん歩くランナーが増えてきている。つらそうだ。でもこんなにすごいこんなに楽しいマラソンは他にはないんだよと心で声をかける。いったん30キロ地点まで行って、東京マラソン30キロの道標を見つけて、31キロに戻る。ランナーとしてはハイタッチがものすごい力になるから、手を出したいけど、気恥ずかしくてなかなか手を出せない。そうか、沿道の人たちもこんな気持ちなのかな。今まででもそうしていたつもりだったけど、手を出してくれた人には全力で応えよう。そして、しばらくして知り合いを見つける。大声をあげて、真ん中あたりを走っていたけど沿道まで来て、立ち止まって、アイシングスプレーをかけて、声をかけて、見送る。うん、なんとか大丈夫そうだ。そのあと、スプレーをかけているのを見たランナーが列をつくるくらい集まってくれる。なんかうれしい。こんなに来てくれるならスプレーもっと用意してりゃよかった、ってそんなこと考えるくらいくらいスプレーの威力すごい。みんなあと11キロ、絶対完走して。
そしてある程度見届けて、さて帰ろうか。銀座から走って帰ろうと思っていたけど、スマホの充電が切れそうなのと、知り合いを追いかけていて右足アキレス腱あたりに痛みが出たのに気づいて、地下鉄に乗る。途中でやっぱり走らんといかん、次のフルマラソンまで時間はないんだ、と思い直し、途中下車してちょっとだけ走って帰る。帰宅して、知り合いの完走を確認して、今日は終わり。
やっぱり東京マラソンは別格だわ。この部分がどうとかこれに関してどうとかじゃない、ほかのマラソン大会とは比べられない。素晴らしい運営やスタッフも応援もこれ以上なくあったかい大会はいっぱいあるけど、いやそんなにたくさん参加したことあるわけじゃないけど、比べるものではないということが今年また再認識された。素晴らしいということだけではなくね。唯一無二という一大マラソン大会。それに今年もかかわることができてよかった。来年はどうなってるかなあ。来年も落選したらボランティアはどこにしようかなあ。いやチャリティ枠で走ってもいいなあ。そんなことを考えるけど、来年こそは当選しますように。
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