2019年3月31日日曜日

3月30日(土)なにわ淀川フルマラソン

なにわ淀川フルマラソン、42.195キロ。

篠山ABCマラソンが大変気持ちよく走れたのと、例年4月までフル(かすみがうらマラソン)を入れていたこともあって、もう1回くらい走っておきたい。なにかないかと探したらあった、なにわ淀川マラソン。近いしよく走っている河川敷だし、直前まで受付しているようで、勢いでエントリー。しかしふと大会直前になったら、篠山のあと4週間あって5回しか走っていなかった。直前の1週間は、食事制限をしていてなんでエントリーしちゃったんだろうと後悔しそうになったりしたけど、まあなんとかなるでしょと軽い気持ち。前日はいつも通りパスタを山盛り食べようとしたらパスタが少ししかストックがない。うどんも食べて24時に就寝。6時起床。ご飯1.5合を食べるけど、水が少なくて固かった。8時前に出発。30分ほどで現地に到着。近い。ちんたら準備して、トイレに行って、着替えて、整列。
スタート前ってギスギスしがちだけど、司会が周りとハイタッチしましょうって言って、ハイタッチ。自分自身ピリピリしていたのを反省。今シーズン最後だから、最後に急に入れたレースだから楽しく走ろう。やがて10時、スタート。タイムロスはほぼなし。抑え気味で入って最後までスピードを上げられなかった愛媛マラソンを思い出して、体の動くように走るのが自分には合っているなと感じ、足が動くにまかせて走る。胃の中からこみあげるような感覚があったけれど、大丈夫だろう、やがておさまる。最初の1キロは4分8秒。次の2キロは4分6秒。うん、このままいこう。このまま、4分10秒を切るくらいで走っていく。7キロ過ぎに最初の折り返し。
コースマップ
折り返して10キロ41分。このままだと3時間切れそう、でも走っていないから後半もつかな、どこまでこのペースでいけるかな、と思いながら、順調に進む。途中暑くなってくる。なんだかずいぶん気温が高く感じる。桜は来週までもつんだろうかなどと思う。14キロ過ぎ、ゴール地点に戻ってくる。あれ、ここバーベキュー会場か、てことは去年淀川市民マラソンを走ったのと同じか、ということは、などと思っているうちに砂利道に突入。ぎゃあ。足裏が痛い痛い。まじでものすごく痛い。そして砂利道がまた長い。あああ、未舗装路ってこれのことかあ。途中にあった芝生のことじゃなかったかあ。これ4回も走らなきゃいけないのかあ。一気にペースとやる気が下がっていく。完全に舐めてた。なんとか砂利道を抜け、ペースを取り戻せないでいると、ひとりのランナーに追い越される。後ろから足音が聞こえて、ペースが落ちた砂利道のせいにしていたら、そのランナーに追い越されるときに「フォームがすごくきれいですね」って声をかけられる。えっえっ、褒められた、こんなこと言われたの初めてだ。なんか中途半端な返事をしてしまったけれど、おれもまだまだやるなと喜ぶ。ありがとうございます。
17キロ過ぎに2度目の折り返し。そしてまた砂利道へ突入。できるだけ道の端の芝生部分を走ろうとするけれど、どうしたってペースは落ちる。こんなのに気を取られずに進めればいいんだけれど、そこまで強くない。ちくしょうちくしょう。痛いよう痛いようと声に出しながら、なんとか砂利道を抜けて、もう1周へ。ハーフまではまだペースを保てていたけれど、すぐに落ちてくる。そういえばハーフ地点のタイムはいくつだっけ。23キロだったか24キロだったか、気づいたら後ろに複数の足音が聞こえて、3時間ペーサーに追いつかれる。あれっ、もう追いつかれた。前半はけっこういいペースで進めていたのにな。なんとか食らいつこうとするけれど、やっぱり一度落ちたペースは取り返すのが難しい。少しずつ離されているのが分かる。28キロ、3度目の折り返し。

そこから、コースに何キロだったかの表示があって、おかしな感覚でふと我に帰る。あれ、今おれ何キロ走ってるんだっけ、20キロ? ウォッチを見る。30キロ走ってる。何度か見返す。おかしいな、30キロも走った覚えないぞ。思い出そうとすると、記憶が飛び飛びになっていることに気づく。あれ、もしかして記憶が飛んでる? 体調がおかしい? 3時間ペーサーにはもう抜かれたんだっけ? ペースは4分20秒を超えている。気づいたらコース左に寄っている、あ、これまずいかも。視界がところどころ暗くなる。まずいまずい、給水をしっかり取らなきゃと思うけれど、なかなか給水がない。給水少ないなあ、やばいなあ。また砂利道へ。痛い痛いと走り抜ける。ひとりのランナーを追い抜くときに、スパートすごいですねって声をかけられる。いえいえいえ。スパート? そんなにスピード出てる? おかしい? 4度目の最後の折り返し。ここでコース誘導の男性に声援を受けて、応えて、ああ、声援っていいなあと思った瞬間、体が総毛立つ感覚が襲う。そのままなかなかおさまらず、うわ、これ相当まずいんじゃないか。いつゴールだ、もうすぐゴールのはずなんだけど、早くゴールしないとまずい。そして最後の砂利道をなんとか抜けて、やがてゴールへ。ゴール前でひとりに抜かれて、ああ、いつもならここでダッシュして抜き返すんだろうなあ、とぼんやり思い、ゴール。3時間4分。
頭がずきずきする。視界が暗い。かなりまずい。銭湯に入ってビールを飲みまくる予定だったけれど、なにもせずに着替えて帰宅。頭痛が続く。脱水症状か、なにか体調不良か。なにがあったのか。まさかここまで体調が悪くなるとは、怖い。とにかく無事にゴールできたことによかったと思おう。とりあえず今はちょっとだけ体調が戻ってきました。寝れないけど。

これで今シーズンは本当に終わり。大阪に引っ越しての初のシーズン、走る時間も距離も減り、神戸、奈良、大阪、京都と都市マラソンに軒並み落ちて、なかなか理想的なランはできなかったけれど、これから春で暖かくなることだし、またのんびり走っていこう。




2019年3月10日日曜日

3月3日(日)篠山ABCマラソン

篠山ABCマラソン、42.195キロ。

愛媛マラソンで完全に燃え尽きたかのように、その週の土日は走らずにいた。気づいたらもう次のレース、篠山ABCマラソンが迫っているじゃないか。10キロ、13キロ、6キロ、6キロの4回走って迎える。我ながら納得のいく走りができる気がしない。それでもこれでどれだけ走れるのか確かめよう。前日はいつも通りパスタを山盛り食べて、22時就寝。
当日朝4時半起床。食パンを2枚食べて出発。大阪駅から6時にバスに乗って向かう。アイマスクをして寝て、7時過ぎに食パン4枚とカステラを食べる。7時半過ぎに篠山に到着。ウェアは着てるから脱ぐだけだし、特にすることないなあ。スタートは10:50。なにしてよう。会場をウロウロしたり大会パンフを見たりして、これはもう少しゆっくり出発してもよかったかもしれん。9時半、ジャージを脱いでビニールをかぶってシューズを履いて、トイレに並んで、10時過ぎに荷物預けへ。預ける直前、あれ、大会前は雨だ雪だ言われてたけど、むしろあったかいくらいじゃないか。アームウォーマーどうしよう、しばし迷って、いいやいらない、と脱いで荷物を預ける。これが結果的に成功だった。そのままAブロックに移動して、スタートを待つ。しばらく待って、9:40登録の部がスタート。ここでさくらんぼの被り物をかぶる。そう、今日もまた被り物をして走るのだ。10:50、スタート。
タイムロスは30秒。コースがだいぶ狭いこともあって、しばらく渋滞が続く。最初に飛ばさないようにと思っているけれど、先月の愛媛マラソンが4分半で行こうと思って走り、4分半でいっぱいいっぱいだったのが頭にあるからか、なかなか抑えられずにランナーを抜いていく。最初の1キロが5分。まあこんなもんだろう、と思いながら走っていくと、次の2キロは4分2秒、3キロは3分56秒。しまった、飛ばしすぎた。こんなスピードで走ったのはいつぶりだろう、まずい。と思いながらも4分10秒を切ったままで進んでいく。天気がよくて、すぐに暑さをおぼえる。3キロもいかないくらいだったか、まずネックウォーマーを脱いで、間もなくビニールも脱ぐ。ああ、アームウォーマー外してほんとよかった。10キロで42分。これくらいでちょうどいい、というか速いくらいか。それにしても沿道の応援がすごい。まだ前半だというのに飴やチョコを持ってくれている子供たちがとても多い。野球少年たちのさくらんぼチョコ取ってーって声が聞こえる。さすがに前半でもらうのもなあと思い、手だけ振って応える。ごめんね。
15キロくらいからゆったりした上りがあり、少しペースが落ちたけど、あれ、これもしかして3時間切れるんじゃ、と思いながら進んでいく。もしかしてもしかして、と思いながら、20キロあたりで集団に抜かれる。ペースは落ちていないのになんで、あ、これはサブスリー集団なのか、そう思っていたらハーフ地点、1時間29分。あーやっぱサブスリーはだめだあ。はい無理はい無理はい無理って声に出す。目の前にいる集団に、お前らも無理だぞってつぶやく。まあもともとサブスリー目標じゃなかったし、ちぇっ。そこからはペースが落ちていっているのが自分でも分かる。このままずるずるとだけはいかないようにと進む。25キロすぎ、ジェルを補給。今回試しに1本しか持っていなかったけど行けるだろうか。そうしていたら、27キロすぎ、突然頭が(物理的に)軽くなり、えっ、なに、思わず振り返るけどなにも落ちていない。なにが起きたのかと思ったら、被り物のさくらんぼから、小玉が取れたのか。あああ、ぶるんぶるん揺れて走りづらいよう。
なにを言っているのかよく分からないとは思いますが、
頭に被る大玉部分にくっついていた小玉が取れました
小玉が肩にポンポン当たってものすごいうっとうしい。こりゃだめだあ、と思うけれど、走りには影響がない。我慢するしかないか。折り返してくるランナーを見ながら、この人たちは3時間余裕なんだろうなと思う。30キロ地点で2時間8分。ああ、やっぱり3時間は厳しいな。コースを折り返して、ここからどれだけ耐えられるだろうか。向かってくるランナーとすれ違い進む。そうしていたら、32キロのペースが4分16秒。あれ、復活してきた。なんでなんで? 28キロで摂ったカフェインのおかげ? まさかの復活にびっくり。続いて33キロが4分10秒、34キロが4分13秒。これはもしかするかもしれん。と思ってすぐに、左足ふくらはぎがぴくっ、ぴくっといい始める。まずい、つりそうだ。やはりここまでか、悔しい。あー、ここ以外は問題ないのに、むしろ快調なのに。これ以上はペースを上げられない。つらないようにと抑えながら、もう少し、もう少しと進んでいく。39キロ地点で目の前のランナーがウォッチを見たのが目に入って思わず、3時間はきついですねえ、と声をかける。キロ4分でも無理ですね、3時間2、3分てところですかね、と返される。がんばりましょうとお互い言い合い、走っていく。40キロ地点で2時間53分。もういいや、全力でゴールしよう、これだけ走れるなんてよくやったよ。ペースを落とさないように耐えて、ゴールが見えて、さくらんぼの小玉を手に乗せてゴール。3時間2分。

前半は上りが少しあるけど、後半はほぼ平坦というか下り。とても走りやすいコースだった。天気も寒すぎず、小雨が降るくらいのベストコンディション。そしてなにより、沿道の声援がすごい暖かい。やはり歴史がある大会なんだな。走っていてとても楽しかった。これだけ怠けてこのタイムなら大満足。来年第40回なのか、また走りたいな。走り終わったあとにお風呂に入れるそうで、行ってみたらものすごく遠くてびっくりした。案内の地図と全然違うじゃないか。さっぱりしたけど。