2018年3月18日日曜日

3月18日(日)板橋Cityマラソン

板橋Cityマラソン、42.195キロ。

先月のいわきサンシャインマラソンから1か月。相変わらず左すねの痛みは取れないまま、ろくに走っていない。もう今シーズンはのんびりランしかないかな、などと思いながら過ごしていた。この1か月で週末だけ、合計100キロほどしか走っていない。さらには最長で16キロしか走っていないのだ。気づいたらもう板橋Cityマラソンが迫っている。前日にデパートの体組成計で測定してもらうと、自己ベストのつくばマラソンのときから、骨格筋量こそ微増してるものの、体重は1.6キロ、体脂肪量は1.2キロも増えているじゃないか。もうだめだ。サブスリーできたらいいなあなんて思っていたけれど、もう完走が目標だ。
すべてを受け入れよう

前日夜にいつも通りスパゲティを山盛り食べて、眠剤を飲んで22時前に就寝、しようとするも寝つけず、0時近くまで目が覚めたまま。眠剤を追加して眠り、3時半くらいにまた目が覚めて、さらに眠剤を追加。相変わらず眠れない。5時半前に起床。シャワーを浴びて、スタート3時間前になる6時前に朝ごはん1.5合を食べる。今回は近場だから、いったん横になり、7時のアラームで起きて、出発。浮間舟渡駅へ。
駅に着き会場へ向かう。駅や公園のトイレにはすでに長蛇の列。この時間ならスタート地点の仮設トイレは空いているのにな、と横目に会場に到着。やっぱり空いているトイレに入る。そして着替える。今回持ってきたシューズは最近買ったばかりのビブラムV-run。これでまだ13キロしか走ってないけど、まあ別にクッションがあるシューズでもないし、大丈夫っしょ。荷物を預けてスタートへ向かうが、まだちょっと時間があるな、もう一度トイレに寄っておこうか、と並んだら今度はものすごい行列。結局スタート地点Bブロックに並んだのが、10分ほど前。間もなくスタート。
スタート地点までのロスが15秒ほど。板橋Cityマラソンはコースが狭いから最初は渋滞するのは承知の上。さらに走り込んでいないから、先月みたいに後半つぶれないように流れにまかせて行くことにする。最初の1キロのラップは4分20秒。うん、これくらいでいい感じだ、と思ったものの、あれ、スタートのロスが15秒あったから、てことは、速すぎないか。しかし足が止まらない。ああ、今回もつぶれるのか、じゃあいいや、いけるところまでいこう。どうせ走り込んでいないんだから次につながるランにしよう、と切り替える。初めのほうの給水も、混雑にまかせてスピードを抑えて、無理せずにコップを取り、進んでいく。
それでもしばらくキロ4分ひと桁を刻んでいけている。ふと、なんとなく見覚えがあるような景色が見えて、ここは豊島五丁目ではなかろうか、周りをきょろきょろしながら走る。この橋はなんだっけ、あれ出てこない。と橋をくぐるときに横に設置された看板に、江北橋。あーそうだ江北橋だ。毎週のように西新井の富士丸へと向かっている河川敷でげふー。10キロ地点で41分。おいおい速すぎるだろ、これは間違いなくつぶれるわ。それでも動けるところまで動こうと順調に進んでいく。15キロ地点で最初のジェルを摂取。まだペースは落ちていない。ハーフ地点で1時間27分。ああ、これならサブスリーいけそうだ。ただ先月は一気につぶれたから、気は抜かないようにしないといけない。気でどうにかできるもんじゃないけど。
折り返して、来た道を戻っていく。向かってくるランナーとすれ違う。なんとなくランナーを見ながら走っていて、ふと気がつくとキロ4分10秒台。ああ落ちてきた、集中しなきゃ。25キロでついに4分17秒。ここから貯金を食いつぶすこととの戦いが始まるのか。2つ目のジェルを摂取。なんとかこらえてくれ。そして30キロ手前あたりから、着地ごとにシューズと足の裏が擦れる感覚が出てきた。これはまずい、やっぱり足になじんでいなかったか。皮がむけそうな予感がする。やっぱりちゃんと履き慣れていないとだめなんだな。足の裏もなんとかこらえてくれよう。
30キロ地点で2時間5分。おお、これならサブスリーは確実だ。と思ったものの、先月は30キロすぎからキロ5分台に突入していたことを思い出す。いかんいかん、まだまだ気を抜けないぎりぎりを走っていることを自覚しなきゃ。この1か月、30キロどころか20キロ以上すら走っていなかったんだから、どこかで、いやもうすぐ完全に足が止まるかもしれない。カフェイン錠を摂取する。このカフェインの効果が切れたら、そもそも効果があるかどうかだけれど、足も終わる気がして、次からはお守りの意味も込めてカフェインを2錠持って走ることにしよう。32キロ過ぎで最後のジェルを摂取。往路で記憶していた扇大橋、江北橋をまたくぐり、35キロ地点で2時間26分。てことはええと、残りキロ5分くらいまで落ちちゃってもサブスリーいけるか、よし。数少ない坂を登り、37キロ地点のペースが4分29秒。これは坂だからしょうがないって声に出して、残りの5キロ、全力を出し切ろう。ペースは落ちていない。いけるかもしれない。40キロをすぎてから意識してペースを上げて、ゴールが見えてきた。いける。ダッシュ。ゴール。2時間57分。
ゴールして笑ってしまった。こんだけ走ってなくても楽にサブスリーできたな、とえらく気持ちが高ぶってしまう。驕るともいう。まだまだ足動くよ、ダメージないじゃん、とすたすた歩き、配布しているシャーベットやオレンジジュース、ホットレモンをもらい、預けた荷物受け取りのテントへ。自分の荷物を取り出そうとすると、奥にいるランナーが足がつりそうになっている。急いで駆け寄り、ぼくが荷物取りますよって取り出してあげると、いきなり自分がつりそうになる。ぎゃあ調子乗り過ぎた。なんとかこらえて、着替えのテントに入る。足の裏を見てみると、やっぱりいくつか水ぶくれができていた。シューズ選択は大事だねえ。

大満足のレースだった。これだけ走れるとは思わなかった。気温もそれほど上がらず、例年吹きつけてきていた風もなく、非常によいコンディションだったこともあるけれど、年明けてからほとんど走り込めていないにもかかわらず、最後まで走り抜くことができた。なぜなんだろう。人間の体って不思議だなあ。もっと上がある気がする。上を目指すかどうかは別として。とりあえずとにかく左すねの痛みを早く完全に解消したい。来月の今シーズンラストのかすみがうらマラソン、そして来シーズンはそれからだ。