2018年11月24日土曜日

11月23日(金)福知山マラソン

福知山マラソン、42.195キロ。

大阪に引っ越して来てから半年、薄々感じてはいたけれど、ふと走った距離を振り返ってみてあ然とする。去年よりびっくりするくらい走っていない。毎月50キロくらいずつ少ない。でもしょうがないなあ、思い返してみても明らかに走ってないもんなあ。こりゃ厳しいなあ、と思いながら福知山マラソンに挑む。前日はいつも通りパスタを山盛りで食べて眠剤飲んで寝る。
3時半くらいに目が覚めて、4時起床。シャワーを浴びて、食パンを1枚食べて始発で出発。臨時列車に乗って大阪から福知山へ。はじめは寝て、7時ごろから起きて食パン4枚とおにぎり1個を食べる。列車内でトイレに行って、8時に福知山に到着。そこからシャトルバスに乗車。また寝る。8時半過ぎに会場に到着。ゼッケンを受け取り、体育館でゼッケンをつけて、トイレへ。それほど並ばずに済ませる。それから体育館に戻って着替え、もう一度トイレへ。今度はすごい行列。10時前にスタート地点に到着。日差しが出てきた。服装は手袋にネックウォーマー、それとビニールをかぶる。アームウォーマーはなしにした。あっまた日焼け止め塗るの忘れた。日の当たる場所にじっとして、いよいよ10時半、スタート。
いきなり下り坂。っていうか、ちょっとすごい下りだ、足をもっていかれそうになるくらい、シューズの中で足がずれるくらい急だ。これゴールで上りになるのか。最初の1キロは4分。2キロ目は3分56秒。下りとはいえ速すぎ。潰れるぞと思いながら、ベースを下げられない。どうせ潰れるんだからいけるところまで行ってみるか。その後も4分1桁で進んでいく。3キロくらいで暑くてビニール袋を脱ぐ。日が差したり曇ったりを繰り返す。コースも細かいアップダウンを繰り返す。10キロのタイムが41分。速いなあ、どこまでいけるかな、30キロくらいまでこのペースでいければなあ、と10キロ過ぎでネックウォーマーを脱ぐ。やがて雨が降ってくる。今度は腕が寒い。サングラスが濡れる。寒いほうがコンディションはいいんだと思い、でも何人もランナーが抜いていく。キロごとにペースを確かめるけどそんなに落ちていないんだけどなあ。ハーフのタイムが1時間27分。サブスリーはできそうだ。でも2時間55分切りは難しいなあ。ペースが4分10秒くらいに落ちてきたか。先は長い。先頭とすれ違い、どこで折り返すんだかマップ見とくの忘れたと思ってたら25キロ手前で折り返し。ここから今来たとこ戻るのか。たくさんのランナーとすれ違う。
26–27キロのペースが4分20秒を示す。うわあ、もう落ちてきたか。もうちょっと耐えたかったなあ、でも走り込んでないもんなあ、さぼった分は全部結果に出るんだなあ。28キロ過ぎだったか、ランナーが倒れていて、何人かで救護している。すぐに救急車もすれ違う。怖い。俺も倒れないとは限らないんだ。30キロでタイム2時間5分。サブスリーはできる。ただ何分でゴールできるんだろう、ここからどれくらい維持できるか見当がつかない。そう思っていたら、31–32キロでペース4分25秒。げっ、まずい。なんとか持ち直そうとしながら必死で進む。35キロ、タイム2時間27分。4かける7で28分で、5かける7だと35分だから、ええと、分かんね。もう考えられなくなってきた。
あと5キロ、4キロ、3キロ。40キロ地点で2時間49分。2時間57分でゴールしたいけど厳しいか。そして最後の上り坂。ずうっと登っていく。きつい。沿道からサブスリーできるよって声がかかる。いやいやサブスリーは余裕でしょ、と心の中で返しながら、ゴールの青いアーチが見える。あとはもう全力。前にいるランナーを抜いて、抜かれて、短距離走ばりにダッシュして、ゴール。2時間58分。余裕どころかぎりぎりじゃないか。
ゴールを駆け抜けて、前で握手しているランナーに止まれず突っ込み、ごめんなさいと言いながらそのままみんなで抱き合い、最後のダッシュで競ったランナーとも握手して、ボランティアとハイタッチして、おしるこ・豚汁をいただき、ゆっくりと着替えて、おしまい。最後の坂おもしろかったなあ。ボランティアも、沿道の応援も、みんな暖かった。

コースも面白く、天気も気温が低いくらいで走りやすく、給水もふんだんにあり、声援も熱い大会。これで記録を、目標の結果を出せないのはこれまでの自分を振り返ったほうがいい、それくらいコンディションのいい大会。普段ちんたら走ってるだけなんだなあと再認識させられる大会でした。

2018年11月18日日曜日

11月4日(日)淀川市民マラソン

淀川市民マラソン、42.195キロ。

1日(木)大阪に来て半年、学生時代の友人たちと10何年ぶりかで会い、しこたま飲む。2日(金)、朝目が覚めて、異常に寒気がする。これは風邪をひいた。しかもただの風邪ではなく、かなり体調が悪い、思ったよりもひどい。午後早めに帰ってとにかく寝る、寝る、寝る。3日(土)朝、起きたけど、体調はひどいまま。とりあえず淀川市民マラソンのゼッケンの前日受け取りで会場に行かなきゃいけない。出られるかどうかは別にして、とにかく行かなきゃ。ひどい体調のまま会場に行って、ああ、前にジョギングでここ走ったなあ、などと思う余裕もなく、ゼッケンを受け取り、すぐに帰って、いつもの通りにパスタを茹でて食べて、また寝る。
4日(日)6時起床。体調はひどい。トイレに行くが、お腹を下したまま。ああ、これは欠場した方がいいんだろうなあ、と思いながら、走ってみて本当にだめだったらリタイヤしよう、と思いながら会場へと向かう。そう、フルは最初の10キロを上流へと上り、そして戻って、ハーフからは普段のジョギングでよく走っているコースを走るのだ。もし危険だったらハーフでリタイヤしよう。そう思いながら淀川河川敷の会場へ。まずトイレに並び、着替えて、またトイレに行って、スタート地点へ。気温がよく分からないけれど体は寒い。ビニールをかぶって待つ。やがてスタート。
スタートして日差しが強いことに気づく。しまった日焼け止め忘れた。朝から寒気がしていたけれど、すぐに暑くなる。汗がいつもよりも吹き出てくる。これは暑さじゃなく体調のせいか、すごい汗だ。やっぱり負担かかってるんだなあ。はじめの何キロかはキロ4分10秒切るくらいで進む。ああ、絶対に潰れるんだろうなあ、などと思いながら、潰れるんだったらできるだけいつもペースで走ろうと思ってしまう。コースは芝生を走ったりしながら、給水はできるだけコップを2杯取るようにして、10キロ過ぎに折り返し地点。すぐ後ろで「折り返しなので気をつけてくださーい」という声が聞こえる。げっ、これ3時間ペーサーか。やばいやばい追いつかれる、と焦りながら折り返して、そのまま逃げ切ろうとペースを持ち直すように心がける。折り返しでたくさんのランナーとすれ違う。たくさんいるなあ、でもちゃんと見ている余裕がない。
やがてハーフ、スタート地点に戻ってくる。ああだめだ、ちょっとこれから持ち直せる気がしない。体調はどんどん悪くなるんだろうな、このあと倒れたら周りみんなに迷惑をかけるんだろうな、などと思いながら、ペースは落ちていく。とりあえずハーフは走ったし、明日以降のこともあるし、リタイヤしたほうがいいんだろうな。そして3時間ペーサーに追いつかれる。ああ、ここまで起きてきたか、ついていけるんだろうか、ここからどんどん落ちていくんだろうか、屈辱を感じながら、どんどん離されていく。やっぱりここでリタイヤしようか。でもここからのコースは普段のジョグでよく走っている、よく知っているコースだ。10キロいつもの河川敷を走って戻ってくるだけじゃん、しかもコース途中の橋(淀川大堰っていうそうだ)は、普段閉鎖されているから今日しか走れないんだよなあ、などと思ったら、そのまま走ることを選んでしまった。というより、走ることをやめる勇気が出せなかった。
25キロ、毛馬こうもん。こうもんまで来た、こうもんが近い、などと軽口をたたく余裕もなく、淀川大堰を渡る。ここがいつも渡れなかった橋か。でもきつくてきつくて感慨にひたることもできない。ランナーを撮っているカメラマンが目に入ったけれど、ポーズを取る余裕もない。橋を降り、よく走っているコースへ。よく見た風景が広がっている。河川敷なのでそうそう変わるものじゃないけれど、少しばかりの安心感がある。と、途中で曲がって砂利道を走る。なんだこのコース。ふと見ると、ああ、バーベキュー会場か。そのせいで砂利道を走ることになってるのか。足裏がものすごく痛い。ひいひい言いながらしばらく走り、舗装路に戻る。そして30キロで折り返し。このまま帰れたらうちに近いのになあ、帰ったら倒れるように寝るのになあ。
気づいたらペースが異常に落ちている。ウォッチを見るとキロ6分近くを示している。えっ6分、とびっくりする。まずい。でもペースは上げられない。あと10キロ耐えるしかない。前半とペースが違い過ぎて、今どれくらいのタイムなのか、どれくらいでゴールできるのか、見当がつかない。そういえばさっき3時間半ペーサーとすれ違った気がする。3時間半までにはゴールできるんだろうか。そしてまた砂利道を走る。痛い痛い、ものすごく痛い。柴又100Kの最後の砂利道よりきつく感じる。いらいらして思わず、これいつまで続くんだよ、と叫んでしまう。叫んだところで状況は変わらない。足が動かない。きつい。つらい。
35キロ、ようやく淀川大堰に戻ってくる。よし、あとはゴールするだけだ。こうもんに戻ってきた、こうもんに近づいている、こうもんが近い。必死になって、ゴールはまだか、まだか、けっこう遠い、こんなに遠かったっけ。ようやく会場が近くなってきた。ゴールだ、走りきれた。ゴール目の前にQちゃんがいてハイタッチしてくれた。声を上げて応えることもできなかった。それでもなんとかゴールまで来れた。ゴール。3時間17分。
ゴールした途端寒気がすごくて、がたがた震えながら荷物を取りに行って、急いで着替え、しようとしたけれど、寒くて体が動かなくて、なんとか着込んで、とにかく寝なきゃ。帰宅して、食べて、寝る。すべて自業自得。

なんでこんな体調悪いのに走ったんだろう。やっぱりばかなんだろうか、ばかなんだろうな。スタッフの方々や沿道で応援してくれたみなさんごめんなさい。余韻にひたることもできなかったけれど、それでも振り返ってみると、楽しかったです。