2018年11月18日日曜日

11月4日(日)淀川市民マラソン

淀川市民マラソン、42.195キロ。

1日(木)大阪に来て半年、学生時代の友人たちと10何年ぶりかで会い、しこたま飲む。2日(金)、朝目が覚めて、異常に寒気がする。これは風邪をひいた。しかもただの風邪ではなく、かなり体調が悪い、思ったよりもひどい。午後早めに帰ってとにかく寝る、寝る、寝る。3日(土)朝、起きたけど、体調はひどいまま。とりあえず淀川市民マラソンのゼッケンの前日受け取りで会場に行かなきゃいけない。出られるかどうかは別にして、とにかく行かなきゃ。ひどい体調のまま会場に行って、ああ、前にジョギングでここ走ったなあ、などと思う余裕もなく、ゼッケンを受け取り、すぐに帰って、いつもの通りにパスタを茹でて食べて、また寝る。
4日(日)6時起床。体調はひどい。トイレに行くが、お腹を下したまま。ああ、これは欠場した方がいいんだろうなあ、と思いながら、走ってみて本当にだめだったらリタイヤしよう、と思いながら会場へと向かう。そう、フルは最初の10キロを上流へと上り、そして戻って、ハーフからは普段のジョギングでよく走っているコースを走るのだ。もし危険だったらハーフでリタイヤしよう。そう思いながら淀川河川敷の会場へ。まずトイレに並び、着替えて、またトイレに行って、スタート地点へ。気温がよく分からないけれど体は寒い。ビニールをかぶって待つ。やがてスタート。
スタートして日差しが強いことに気づく。しまった日焼け止め忘れた。朝から寒気がしていたけれど、すぐに暑くなる。汗がいつもよりも吹き出てくる。これは暑さじゃなく体調のせいか、すごい汗だ。やっぱり負担かかってるんだなあ。はじめの何キロかはキロ4分10秒切るくらいで進む。ああ、絶対に潰れるんだろうなあ、などと思いながら、潰れるんだったらできるだけいつもペースで走ろうと思ってしまう。コースは芝生を走ったりしながら、給水はできるだけコップを2杯取るようにして、10キロ過ぎに折り返し地点。すぐ後ろで「折り返しなので気をつけてくださーい」という声が聞こえる。げっ、これ3時間ペーサーか。やばいやばい追いつかれる、と焦りながら折り返して、そのまま逃げ切ろうとペースを持ち直すように心がける。折り返しでたくさんのランナーとすれ違う。たくさんいるなあ、でもちゃんと見ている余裕がない。
やがてハーフ、スタート地点に戻ってくる。ああだめだ、ちょっとこれから持ち直せる気がしない。体調はどんどん悪くなるんだろうな、このあと倒れたら周りみんなに迷惑をかけるんだろうな、などと思いながら、ペースは落ちていく。とりあえずハーフは走ったし、明日以降のこともあるし、リタイヤしたほうがいいんだろうな。そして3時間ペーサーに追いつかれる。ああ、ここまで起きてきたか、ついていけるんだろうか、ここからどんどん落ちていくんだろうか、屈辱を感じながら、どんどん離されていく。やっぱりここでリタイヤしようか。でもここからのコースは普段のジョグでよく走っている、よく知っているコースだ。10キロいつもの河川敷を走って戻ってくるだけじゃん、しかもコース途中の橋(淀川大堰っていうそうだ)は、普段閉鎖されているから今日しか走れないんだよなあ、などと思ったら、そのまま走ることを選んでしまった。というより、走ることをやめる勇気が出せなかった。
25キロ、毛馬こうもん。こうもんまで来た、こうもんが近い、などと軽口をたたく余裕もなく、淀川大堰を渡る。ここがいつも渡れなかった橋か。でもきつくてきつくて感慨にひたることもできない。ランナーを撮っているカメラマンが目に入ったけれど、ポーズを取る余裕もない。橋を降り、よく走っているコースへ。よく見た風景が広がっている。河川敷なのでそうそう変わるものじゃないけれど、少しばかりの安心感がある。と、途中で曲がって砂利道を走る。なんだこのコース。ふと見ると、ああ、バーベキュー会場か。そのせいで砂利道を走ることになってるのか。足裏がものすごく痛い。ひいひい言いながらしばらく走り、舗装路に戻る。そして30キロで折り返し。このまま帰れたらうちに近いのになあ、帰ったら倒れるように寝るのになあ。
気づいたらペースが異常に落ちている。ウォッチを見るとキロ6分近くを示している。えっ6分、とびっくりする。まずい。でもペースは上げられない。あと10キロ耐えるしかない。前半とペースが違い過ぎて、今どれくらいのタイムなのか、どれくらいでゴールできるのか、見当がつかない。そういえばさっき3時間半ペーサーとすれ違った気がする。3時間半までにはゴールできるんだろうか。そしてまた砂利道を走る。痛い痛い、ものすごく痛い。柴又100Kの最後の砂利道よりきつく感じる。いらいらして思わず、これいつまで続くんだよ、と叫んでしまう。叫んだところで状況は変わらない。足が動かない。きつい。つらい。
35キロ、ようやく淀川大堰に戻ってくる。よし、あとはゴールするだけだ。こうもんに戻ってきた、こうもんに近づいている、こうもんが近い。必死になって、ゴールはまだか、まだか、けっこう遠い、こんなに遠かったっけ。ようやく会場が近くなってきた。ゴールだ、走りきれた。ゴール目の前にQちゃんがいてハイタッチしてくれた。声を上げて応えることもできなかった。それでもなんとかゴールまで来れた。ゴール。3時間17分。
ゴールした途端寒気がすごくて、がたがた震えながら荷物を取りに行って、急いで着替え、しようとしたけれど、寒くて体が動かなくて、なんとか着込んで、とにかく寝なきゃ。帰宅して、食べて、寝る。すべて自業自得。

なんでこんな体調悪いのに走ったんだろう。やっぱりばかなんだろうか、ばかなんだろうな。スタッフの方々や沿道で応援してくれたみなさんごめんなさい。余韻にひたることもできなかったけれど、それでも振り返ってみると、楽しかったです。




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