2019年3月31日日曜日

3月30日(土)なにわ淀川フルマラソン

なにわ淀川フルマラソン、42.195キロ。

篠山ABCマラソンが大変気持ちよく走れたのと、例年4月までフル(かすみがうらマラソン)を入れていたこともあって、もう1回くらい走っておきたい。なにかないかと探したらあった、なにわ淀川マラソン。近いしよく走っている河川敷だし、直前まで受付しているようで、勢いでエントリー。しかしふと大会直前になったら、篠山のあと4週間あって5回しか走っていなかった。直前の1週間は、食事制限をしていてなんでエントリーしちゃったんだろうと後悔しそうになったりしたけど、まあなんとかなるでしょと軽い気持ち。前日はいつも通りパスタを山盛り食べようとしたらパスタが少ししかストックがない。うどんも食べて24時に就寝。6時起床。ご飯1.5合を食べるけど、水が少なくて固かった。8時前に出発。30分ほどで現地に到着。近い。ちんたら準備して、トイレに行って、着替えて、整列。
スタート前ってギスギスしがちだけど、司会が周りとハイタッチしましょうって言って、ハイタッチ。自分自身ピリピリしていたのを反省。今シーズン最後だから、最後に急に入れたレースだから楽しく走ろう。やがて10時、スタート。タイムロスはほぼなし。抑え気味で入って最後までスピードを上げられなかった愛媛マラソンを思い出して、体の動くように走るのが自分には合っているなと感じ、足が動くにまかせて走る。胃の中からこみあげるような感覚があったけれど、大丈夫だろう、やがておさまる。最初の1キロは4分8秒。次の2キロは4分6秒。うん、このままいこう。このまま、4分10秒を切るくらいで走っていく。7キロ過ぎに最初の折り返し。
コースマップ
折り返して10キロ41分。このままだと3時間切れそう、でも走っていないから後半もつかな、どこまでこのペースでいけるかな、と思いながら、順調に進む。途中暑くなってくる。なんだかずいぶん気温が高く感じる。桜は来週までもつんだろうかなどと思う。14キロ過ぎ、ゴール地点に戻ってくる。あれ、ここバーベキュー会場か、てことは去年淀川市民マラソンを走ったのと同じか、ということは、などと思っているうちに砂利道に突入。ぎゃあ。足裏が痛い痛い。まじでものすごく痛い。そして砂利道がまた長い。あああ、未舗装路ってこれのことかあ。途中にあった芝生のことじゃなかったかあ。これ4回も走らなきゃいけないのかあ。一気にペースとやる気が下がっていく。完全に舐めてた。なんとか砂利道を抜け、ペースを取り戻せないでいると、ひとりのランナーに追い越される。後ろから足音が聞こえて、ペースが落ちた砂利道のせいにしていたら、そのランナーに追い越されるときに「フォームがすごくきれいですね」って声をかけられる。えっえっ、褒められた、こんなこと言われたの初めてだ。なんか中途半端な返事をしてしまったけれど、おれもまだまだやるなと喜ぶ。ありがとうございます。
17キロ過ぎに2度目の折り返し。そしてまた砂利道へ突入。できるだけ道の端の芝生部分を走ろうとするけれど、どうしたってペースは落ちる。こんなのに気を取られずに進めればいいんだけれど、そこまで強くない。ちくしょうちくしょう。痛いよう痛いようと声に出しながら、なんとか砂利道を抜けて、もう1周へ。ハーフまではまだペースを保てていたけれど、すぐに落ちてくる。そういえばハーフ地点のタイムはいくつだっけ。23キロだったか24キロだったか、気づいたら後ろに複数の足音が聞こえて、3時間ペーサーに追いつかれる。あれっ、もう追いつかれた。前半はけっこういいペースで進めていたのにな。なんとか食らいつこうとするけれど、やっぱり一度落ちたペースは取り返すのが難しい。少しずつ離されているのが分かる。28キロ、3度目の折り返し。

そこから、コースに何キロだったかの表示があって、おかしな感覚でふと我に帰る。あれ、今おれ何キロ走ってるんだっけ、20キロ? ウォッチを見る。30キロ走ってる。何度か見返す。おかしいな、30キロも走った覚えないぞ。思い出そうとすると、記憶が飛び飛びになっていることに気づく。あれ、もしかして記憶が飛んでる? 体調がおかしい? 3時間ペーサーにはもう抜かれたんだっけ? ペースは4分20秒を超えている。気づいたらコース左に寄っている、あ、これまずいかも。視界がところどころ暗くなる。まずいまずい、給水をしっかり取らなきゃと思うけれど、なかなか給水がない。給水少ないなあ、やばいなあ。また砂利道へ。痛い痛いと走り抜ける。ひとりのランナーを追い抜くときに、スパートすごいですねって声をかけられる。いえいえいえ。スパート? そんなにスピード出てる? おかしい? 4度目の最後の折り返し。ここでコース誘導の男性に声援を受けて、応えて、ああ、声援っていいなあと思った瞬間、体が総毛立つ感覚が襲う。そのままなかなかおさまらず、うわ、これ相当まずいんじゃないか。いつゴールだ、もうすぐゴールのはずなんだけど、早くゴールしないとまずい。そして最後の砂利道をなんとか抜けて、やがてゴールへ。ゴール前でひとりに抜かれて、ああ、いつもならここでダッシュして抜き返すんだろうなあ、とぼんやり思い、ゴール。3時間4分。
頭がずきずきする。視界が暗い。かなりまずい。銭湯に入ってビールを飲みまくる予定だったけれど、なにもせずに着替えて帰宅。頭痛が続く。脱水症状か、なにか体調不良か。なにがあったのか。まさかここまで体調が悪くなるとは、怖い。とにかく無事にゴールできたことによかったと思おう。とりあえず今はちょっとだけ体調が戻ってきました。寝れないけど。

これで今シーズンは本当に終わり。大阪に引っ越しての初のシーズン、走る時間も距離も減り、神戸、奈良、大阪、京都と都市マラソンに軒並み落ちて、なかなか理想的なランはできなかったけれど、これから春で暖かくなることだし、またのんびり走っていこう。




2019年3月10日日曜日

3月3日(日)篠山ABCマラソン

篠山ABCマラソン、42.195キロ。

愛媛マラソンで完全に燃え尽きたかのように、その週の土日は走らずにいた。気づいたらもう次のレース、篠山ABCマラソンが迫っているじゃないか。10キロ、13キロ、6キロ、6キロの4回走って迎える。我ながら納得のいく走りができる気がしない。それでもこれでどれだけ走れるのか確かめよう。前日はいつも通りパスタを山盛り食べて、22時就寝。
当日朝4時半起床。食パンを2枚食べて出発。大阪駅から6時にバスに乗って向かう。アイマスクをして寝て、7時過ぎに食パン4枚とカステラを食べる。7時半過ぎに篠山に到着。ウェアは着てるから脱ぐだけだし、特にすることないなあ。スタートは10:50。なにしてよう。会場をウロウロしたり大会パンフを見たりして、これはもう少しゆっくり出発してもよかったかもしれん。9時半、ジャージを脱いでビニールをかぶってシューズを履いて、トイレに並んで、10時過ぎに荷物預けへ。預ける直前、あれ、大会前は雨だ雪だ言われてたけど、むしろあったかいくらいじゃないか。アームウォーマーどうしよう、しばし迷って、いいやいらない、と脱いで荷物を預ける。これが結果的に成功だった。そのままAブロックに移動して、スタートを待つ。しばらく待って、9:40登録の部がスタート。ここでさくらんぼの被り物をかぶる。そう、今日もまた被り物をして走るのだ。10:50、スタート。
タイムロスは30秒。コースがだいぶ狭いこともあって、しばらく渋滞が続く。最初に飛ばさないようにと思っているけれど、先月の愛媛マラソンが4分半で行こうと思って走り、4分半でいっぱいいっぱいだったのが頭にあるからか、なかなか抑えられずにランナーを抜いていく。最初の1キロが5分。まあこんなもんだろう、と思いながら走っていくと、次の2キロは4分2秒、3キロは3分56秒。しまった、飛ばしすぎた。こんなスピードで走ったのはいつぶりだろう、まずい。と思いながらも4分10秒を切ったままで進んでいく。天気がよくて、すぐに暑さをおぼえる。3キロもいかないくらいだったか、まずネックウォーマーを脱いで、間もなくビニールも脱ぐ。ああ、アームウォーマー外してほんとよかった。10キロで42分。これくらいでちょうどいい、というか速いくらいか。それにしても沿道の応援がすごい。まだ前半だというのに飴やチョコを持ってくれている子供たちがとても多い。野球少年たちのさくらんぼチョコ取ってーって声が聞こえる。さすがに前半でもらうのもなあと思い、手だけ振って応える。ごめんね。
15キロくらいからゆったりした上りがあり、少しペースが落ちたけど、あれ、これもしかして3時間切れるんじゃ、と思いながら進んでいく。もしかしてもしかして、と思いながら、20キロあたりで集団に抜かれる。ペースは落ちていないのになんで、あ、これはサブスリー集団なのか、そう思っていたらハーフ地点、1時間29分。あーやっぱサブスリーはだめだあ。はい無理はい無理はい無理って声に出す。目の前にいる集団に、お前らも無理だぞってつぶやく。まあもともとサブスリー目標じゃなかったし、ちぇっ。そこからはペースが落ちていっているのが自分でも分かる。このままずるずるとだけはいかないようにと進む。25キロすぎ、ジェルを補給。今回試しに1本しか持っていなかったけど行けるだろうか。そうしていたら、27キロすぎ、突然頭が(物理的に)軽くなり、えっ、なに、思わず振り返るけどなにも落ちていない。なにが起きたのかと思ったら、被り物のさくらんぼから、小玉が取れたのか。あああ、ぶるんぶるん揺れて走りづらいよう。
なにを言っているのかよく分からないとは思いますが、
頭に被る大玉部分にくっついていた小玉が取れました
小玉が肩にポンポン当たってものすごいうっとうしい。こりゃだめだあ、と思うけれど、走りには影響がない。我慢するしかないか。折り返してくるランナーを見ながら、この人たちは3時間余裕なんだろうなと思う。30キロ地点で2時間8分。ああ、やっぱり3時間は厳しいな。コースを折り返して、ここからどれだけ耐えられるだろうか。向かってくるランナーとすれ違い進む。そうしていたら、32キロのペースが4分16秒。あれ、復活してきた。なんでなんで? 28キロで摂ったカフェインのおかげ? まさかの復活にびっくり。続いて33キロが4分10秒、34キロが4分13秒。これはもしかするかもしれん。と思ってすぐに、左足ふくらはぎがぴくっ、ぴくっといい始める。まずい、つりそうだ。やはりここまでか、悔しい。あー、ここ以外は問題ないのに、むしろ快調なのに。これ以上はペースを上げられない。つらないようにと抑えながら、もう少し、もう少しと進んでいく。39キロ地点で目の前のランナーがウォッチを見たのが目に入って思わず、3時間はきついですねえ、と声をかける。キロ4分でも無理ですね、3時間2、3分てところですかね、と返される。がんばりましょうとお互い言い合い、走っていく。40キロ地点で2時間53分。もういいや、全力でゴールしよう、これだけ走れるなんてよくやったよ。ペースを落とさないように耐えて、ゴールが見えて、さくらんぼの小玉を手に乗せてゴール。3時間2分。

前半は上りが少しあるけど、後半はほぼ平坦というか下り。とても走りやすいコースだった。天気も寒すぎず、小雨が降るくらいのベストコンディション。そしてなにより、沿道の声援がすごい暖かい。やはり歴史がある大会なんだな。走っていてとても楽しかった。これだけ怠けてこのタイムなら大満足。来年第40回なのか、また走りたいな。走り終わったあとにお風呂に入れるそうで、行ってみたらものすごく遠くてびっくりした。案内の地図と全然違うじゃないか。さっぱりしたけど。



2019年2月17日日曜日

2月10日(日)愛媛マラソン

愛媛マラソン、42.195キロ。
高槻ハーフ以降、ちょぼちょぼと走り続けて、気づけばもう愛媛マラソン。11月の福知山マラソン以来30キロ以上を走っていない。まずい。困ったときの、いや逃げたいときのと言ったほうが正確かもしれない、仮装ラン。去年のいわきサンシャインマラソンのと同じくスーツで走ろう。簡単でありながらランナーからも沿道からも一目置かれるのだよ。安易。
8日(金)夜、準備をしていて、寝たのは1時頃。そして4時過ぎに目が覚めてしまう。そのまま寝られず、だったら早めに愛媛に行こうと6時過ぎに出発。新幹線で岡山に行き、特急で愛媛県松山へ。途中、いわきサンシャインマラソンが中止になったことを知る。うわあ、しばし絶句。大阪に引っ越して、2月のマラソンどうしようというときに、前々からすごく評判のいいと聞いている愛媛マラソンと、過去走って本当に大好きないわきサンシャインマラソンのどちらにしようか悩んでいた大会だった。愛媛マラソンに落選していたら絶対にいわきにエントリーしてた。ランナーだけでなく、スタッフ、運営、そしてボランティアの方々の無念さはいかばかりか。愛媛マラソン当たっててよかったとは簡単には言えない。話は戻って、電車内で空腹で気分が悪くなってきて、結局寝られず、松山駅に到着。
まずお昼ご飯を食べないと。松山駅と松山市駅は違うのか、松山市駅まで歩いて、駅前のスパゲッティ屋さんに入る。量が多いと評判の店だったけどペロリだぜ。いったんホテルに荷物を預け、松山城見物に行く。松山城はあまりに規模がでかくて、ずっとすげーすげーつぶやきながら見て回る。お城から山を降りて、マラソンの受付を済ませて、開会式を見る。受付から大会会場まで、人がいっぱい。県知事、市長も走るそうだ。ゲストランナーも豪華だ。愛媛マラソンはかなり規模の大きい大会なんだと、今さらながら気づく。晩ご飯はまた松山市駅前でうどんを大盛りといなり寿司を食べて、ホテルにチェックイン。けっこう歩いたなあ。明日の荷物を整理して、21時半に就寝。
朝6時に起床。シャワーを浴びて、ホテルのレストランで朝食。ご飯を大量に食べる。ウェアを着て、出発。大街道からスタート会場まで、けっこう歩く。8時過ぎに到着。トイレもまだ人がまばら。2回トイレに行き、スーツに着替え、9時に待機列に並ぶ。待ちながら、ペースはどうしようか。去年のいわきサンシャインマラソンが3時間15分だったのか、しかも直前の1か月走ってなかったのか。まあ今年ものんびりキロ4分半くらいにして、3時間20分くらいを目指そうと決める。9時40分、開会のあいさつ。そしてスタート地点に移動、なのだが、みんな走ってる。あれ、もうストーとしてるのかと思うほど。つられて走ってしまうが、出来るだけ前に並ぶために走ってたのか、なるほど。そしてまたしばらく待ち、突然遠くのほうで号砲が鳴ったのが聞こえる。あわててウォッチのボタンを押す。でもしばらく動かず、少しづつ歩き、スタート地点のマットを踏むまでちょうど2分のロス。ついにスタート。
スタートの待機が長いため、あまり水を飲まなかったので、スタートしてすぐゼリーを飲む。しばらくは渋滞でスピードが出せず、ランナーの合間を抜いて走る。最初の1キロは7分。おおう、だいぶロスしたなあ。このロスは取り返すことができるんだろうか、せっかく当選して、旅ランして、もっとのんびり走ればいいのに、あせってペースをあげる。3キロくらいからようやくランナーがばらけてきた。ペースも4分半をキープしている、というか、ちょっと苦しい。キロ4分半でいっぱいいっぱいな感じ。まずい、このペースを維持してゴールできる気がしない。どうしようか。松山市街を抜けて、家々も少なくなってきたけれど、沿道の応援が途切れない。ずっと応援が続く。7キロ過ぎ、右に長い坂が見えてきた。これが平田の坂というらしい。それほどびっくりするような坂でもなく、淡々と上る。そして下り。10キロ地点で48分。
そしてやがてトンネルに入る。トンネルを2つ抜けて、それからはほぼまっすぐのコース。すごく天気がいい。日差しがけっこうある。そして風も強い。ジャケットを着ているので汗をかいて、日差しがあって暑いんだけど、風が吹くと一気に冷える。暑くし冷たいしきついよ。沿道の声援は途切れない。スーツとかサラリーマンとか声がかかる。声を出して、手を振って応える。道路の向こう、戻りのコース上の給水の人たちにも手を上げると、元気に振り返してくれる。うれしいなあ。17キロで一六タルトを配っている。手にとって食べる。うん、やっぱりちょっと食べにくいな。しばらくまっすぐ走っていく。やがて右へのカーブがあり、20キロ地点、1時間34分。えっ、ハーフじゃなくて20キロ? と一瞬混乱。てことはハーフで1時間40分くらいだから、ええと、ゴール3時間20分ぎりじゃねえか。などと思っていたらハーフ地点、1時間39分。やはりか、きついなあ、このペースで盛り返せる自信がない。とにかく維持できるように進んでいくしかない。25キロで折り返しがあり、やがて来た道を戻っていく。少しづつランナーを抜いていく。拾っていくという表現か。周りはペースが落ちてきているようだけど、自分はまだ落ちていない。キロ4分半は切れている。このままどこまで粘れるか。
沿道からずっと応援が続いている。確かにこれだけ途切れないマラソンというのもすごい。スーツがんばれっていう声がたくさんかかる。ちっちゃい子どもたちも手を伸ばしてハイタッチしてくれる。できるだけすべてに応えるように声をあげ、手を伸ばす。楽しいなあ、これがマラソンの楽しさだ。途中の給水、まんじゅうを渡そうとしているのが見える。せっかくだからもらおうとしたら、目の前にいるランナーに取られてしまい食べられず。あっそういえばエネルギージェルを摂っていなかった。のんびりランでバナナとかも食べようと思っていたから忘れてた。結局一六タルトしか食べていない。手持ちのジェル1個を摂る。30キロ地点で1時間18分。サブスリー目安より10分ちょっと遅れてるから、やっぱり3時間20分くらいか、切れるくらいかな。そしてまたトンネルを抜けて、長い坂を上り、下る。トンネルの前だったか抜けてからだったか、顔をあげたらQちゃんがいて、ハイタッチできた。すごいって言ってもらえた。
37キロ、残り5キロか。ずっとキロ4分半は切れている。最後くらいスパートかけたいもんだ、などと思うけれど、なかなかスピードが出せない。だんごを配っているけれど、さすがにだんごは食べられないよう。左のほうに山が見える。あれが松山城か。ゴールか。と思っていたら過ぎてしまった。街中に戻ってくる。沿道の応援がぐっと増えてくる。何度も何度も声援に応えて、手を振って、ハイタッチして、残り3キロ。まだまだ、ペースをあげるよう足に力を入れる。ランナーをどんどん抜いていく。左のほうの山にお城が見える。今度こそゴールだ。道路が広い。こんな大きな道路を走らせてくるなんて素晴らしいな。松山城が大きく見えてきて、周りの応援もすごい。足はまだ止まらない。ラストだ、最後の最後、応援に応えるように手をあげて、松山城公園への入り口を曲がりすぐゴール。前にいるランナーをどんどん抜けるという気持ちもあり、全力でダッシュ。ゴール。3時間15分。
ゴールして、ボランティアのスタッフちゃんたちとハイタッチして、急いで着替えて、愛媛に移住した友人に会って、道後温泉に入って、飲んで、深夜バスで眠れず、おしまい。

コース自体は長い一本道を行って戻ってくるというもので、変化があるわけではない、いわれるほど大きな坂もない、どちらかというと退屈かもしれない。それでもこの大会は、愛媛県が、松山市が、運営が、みんなで盛り上げようとしているのを感じることができる。大会終了まで、なにひとつストレスがない大会だった。そしてなにより、沿道の応援がとにかく温かい、熱い。これだけランナーを後押ししてくれる応援はなかなかない。評判どおり素晴らしい大会だった。せっかくのたくさんの応援に応えるようにのんびりゴールしようと思っていたのに、最後全力ダッシュしてしまったばかがここにいる。本当に楽しい大会だったけれど、もっともっと楽しみたかったな。ありがとうございました。



2019年1月24日木曜日

1月20日(日)高槻シティハーフマラソン

高槻シティハーフマラソン、21.0975キロ。

11月に福知山マラソンを走ってから忙しいだの風邪をひいただの年末年始だのが続いて、まるでもう走ることをやめてしまったかのようだ。体重もひどいことになっている。しかしエントリーしているレースは近づいてきている。一夜漬けで身になるはずはないと分かっていながら、13日(日)14日(日)と続けて21キロ走ってみる。きつい。調整と割り切って走るしかない。1時間30分切れればいいかなあ。また一からやり直そう。
前日夜はいつも通り山盛りパスタを食べて、23時就寝。朝6:40起床。ご飯を1合食べて、ハーフだし近いし気が楽だなあ、と思いながら電車の経路を検索してみると、予定していた出発時間がすぐに迫ってきている。あわてて外出、したら忘れ物をしたことに気づいて2回ほど行ったり来たり。さらに走って駅に行って間に合った、と電車内で荷物を調べてみると、レース用のウェアがない・・・。一瞬、どころかしばらく固まってしまう。どうしよう、このまま着ているTシャツで走ろうか・・・。いやまだ時間はある、戻ろう。ひと駅で折り返して帰宅。着替えを取って今度こそ忘れ物はないよな、とまた向かう。30分のロス。ちゃんと準備していればよかっただけなのになんでいつもこうなんだろう。
高槻駅に9:10過ぎに到着。すぐに送迎バスに並び、乗り、まだ着かないか、まだ着かないかと焦りながら、9:45ごろに会場に到着。急いでゼッケンを受け取り、着替えに体育館へ、と思ったら間違えてグラウンドに行ってしまった、体育館に入って着替え、おろしたてのVFFを履いてスタート地点へ。雨が少し降っている。トイレに並ぶ間はもちろんなく、会場を見渡す間もなく、10:20スタート。
スタートのロスは8秒。最初の1キロは4分15秒。このくらいでいいだろう。無理しないようにしよう。間もなく河川敷に出て、しばらく走っていく。ずっと淀川沿いを走っていると思っていたら、支流の芥川という川沿いだったらしい。3キロ過ぎ、やがて淀川沿いに出て、キロ4分ひと桁くらいでずっと進む。河川敷沿いでちょっとした上り下りがあるコースなんだな。ずっと周りと同じくらいのペースで走っていく。ごみ焼却場なんだろうか、大きいタワーを横目に走って、そのままやがて10キロの折り返し。ペースが崩れる気配はない、まだ大丈夫そうだ。河川敷を降りて街中に入る。ずっと河川敷の行き帰りだと思っていたら帰りはコースが違うんだ。ちゃんとシティ(街)マラソンになってるんだなあ、などと(ウエメセで)思う。折り返しすぐをはじめ、沿道の応援が力になる。ときどき手を振って応える。こんなに寒くて、雨まで降っているのにありがたいなあ。途中で私設の給水所がある。ここはスポーツドリンクがすごく濃くて、受け取って飲んで思わずんまいって声に出してしまった。
13キロくらい、行きで目にしたタワーにまた戻ってきた。しばらく続いていた街中をいったん離れ、河川敷に上る。ここから行きのランナーとしばしすれ違う。ファイトって声かけたい(ウエメセ)けど、それはしないで、やがて15キロ。このまま体が動くまま走ってきたけど、まだいけるかもしれない。残りの5キロくらいは全力を出してみようか、などと思うけれど、一緒に走っているいったん抜いたランナーから抜き返されるのがくやしいので、あたりをうかがいながら走る。10キロマラソンのランナーと合流し、やたら狭い河川敷の下り、そしてまた工事中で舗装されていなくて踏むと沈むような砂利道を走ったりして、また街中へ。残り3キロ、市街地へ。今度こそもう誰にも抜かれまいとペースを上げる。残り1キロ、まだペースを上げる。どこがゴールだ、まだか、と思いコースを右に曲がると、目の前にゴールのアーチが見えた。ここか、全力でダッシュして、ゴール。1時間26分。
高槻シティマラソンはスタートとゴールが違い、ゴールしてからしばらく住宅地を歩いて戻る。本当に、ものすごい住宅地。すごい迷惑をかけているんじゃないのか、いやご協力をいただいているんだろうなあなんて思いながら歩き、スタート地点の陸上競技場に戻ってきた。そのまま記録証の発行に並ぶはずなんだけど、寒い。風邪をひきそうなまずい気配がする。また風邪をひくわけにはいかないと、なかば臆病になり急いで着替え、手足がよく動かないほど冷えている。のんびりと会場を、高槻を見て回ることもせずに帰る。最初と最後急いでしまったけれど、また高槻に来たいな、そう思えるいい大会だった。お疲れさまでした。ありがとうございました。
しばらく、怠けるというか、本当に走るのやめたんだろうかと自分でも思うくらいだったけれど、やっぱり走るのは楽しい。さらにここのところの怠慢にしては、満足するくらいの結果だ。やっぱり走るのが好きなんだなあ。これからもちゃんと走ろう。ばかだから走ることしかできないんだから。