2016年3月20日日曜日

3月20日(日)板橋Cityマラソン

板橋Cityマラソン、42.195キロ

東京マラソンの応援で沿道を走ったとき、右足首に違和感を感じたけど、日に日に痛みが出てきた。どうやらアキレス腱あたりの炎症ぽい。久しぶりに故障。走れない。それでも走ろうとするけど、先々週、先週の土日どっちかに30キロ弱しか走れず、板橋Cityマラソンを迎える。
今週は毎日4時間とかばかみたいな睡眠時間しか取れず、前日土曜日、21時過ぎに眠剤をかじって寝る。0時過ぎにいったん起きたけど、また眠剤をかじって眠る。そして朝、5時に目覚ましをかけていたけど、鳴る前に起きる。鳴る前に起きたと思った。アイマスクを外して、あれ、5時前にしては明るいな。と時計を見ると、7時。ぎゃーーー、一瞬どういうことか分からない。とにかくシャワーを浴びて、トースト1枚とうどん1玉を食べる。もう1枚焼いたトーストはスタートまで腹に残るだろうと食べられない。大急ぎで出発。
8時過ぎに浮間舟渡駅に到着。早足で会場に向かい、着替えて、本当は飲みたくなかったけどロキソニンを飲んで(前日歩いてもまだ痛みがあった)、朝食が足りないだろうと補給用のジェルをひとつ食べて、大行列の荷物を預けて、スタート地点前のトイレに並び、済ませ、もうスタート直前。なんとか間に合った。
そしてファンファーレが鳴り、スタート。だけど動かない。だらだらと歩いて、スタート地点を踏んだのが1分40秒過ぎ。ようやくスタート。しかしそれからもスピードを出せなくてもどかしい走りが続く。あれえ、去年おととしこんなにひっかかった記憶ないんだけどどうしたんだ、と思いながらなんとか抜いていく。最初の2つの給水所はドリンクのペットボトルを持っていたこともありスルー。大混雑だったからペットボトル持っていくの正解かもしれん。ようやくキロ4分6-8秒ペースをつくれたのが7キロ過ぎ。痛み止めのせいか走り方が合ったのか、痛みはまったく出ない。このままいけるかな。でも朝食べたのはまだおなかに残っている気がするなあ。10キロ地点に時計があり、46分。うひゃあ、46分て、と声に出してしまう。ええと、スタートまでのロスとスタートからの渋滞を考えると、ああ、このくらいで順当かなと思い直す。思い直すけど、それがいいのかどうか分からない。それからも特に問題なく走り、20キロで1時間30分。うわ、これはスタートロスを考えても遅い。これはきつい。そして折り返し地点で1時間35分。あー、これはもう取り返しつかないですね。と思ったけど、いや本当につかないだろうか、グロスじゃ無理だけど、ネットならなんとかならないだろうか。などと思い直す。
ところで、25キロ過ぎだったと思うけど、途中で左足甲になにか違和感。ふと見ると、うひゃあ! 計測チップが外れそうになってるじゃないか。シューズひもじゃなくてチップかよ、これはやばい。しばらくこのままいけないか走ったけど、しゃれにならんと立ち止まって、締め直す。初めてのアクシデントだわ。
走るにつれて足に負担がかかってくる。ああ、きつくなってきた。しょうがないよなあ、走ってないもんなあ。故障とはいえくやしい。途中、はあはあ声に出しながら走ってるおっさんを抜く。抜くけどなぜか俺に追いすがってくる、かと思うくらいずっとに真後ろに聞こえてる。ずっとはあはあはあはあ言い続けて、俺もよくひとり言つぶやきながら走ってるけどさあ、さすがにお前うるせえよ、ほんと耳障りだよ、と叫びそうになる。だけど、ああ、これは自分に余裕がなくなっているんだなあと気づく。それだけほんとにきつい。30キロで2時間13分だったか。うーん、これはやっぱ無理か。30キロ過ぎて、淡々と走ろう、あくまで淡々と進もうと自分に言い聞かせて、ペースを守って進んでいく。しばらく我慢しながら走っていき、あともうすぐ残り5キロだ、と思っていたら、見えてきたのは35キロ地点。えっ・・・としばし呆然となる。残り5キロと現在35キロ、を間違えてたのか、それくらいきついと感じてるってことか、とショックを受ける。ああもうとにかく進むしかない。37キロ地点でようやくあと5キロ。きつい。もうずっときつい。沿道で声をかけてくれる人が増えてきて頑張れって声にはいって返事をして、自分を奮い立たせて進んでいく。そしてようやく40キロ、41キロ。ようやく、やっとゴールが見えて、いつもならスパートするんだけど、全然スピードが出ない。前のランナーを抜けない。ダッシュできない。そのまま、なんとか多少は速くなってるかなくらいのスピードで、フィニッシュ。ゴール地点の時計で3時間9分台ぎりぎりか、10分になっちゃったか。これだけ大惨敗なレースは久しぶりだ。前半と後半、タイムだけ見るとイーブンじゃん。と思ったけど、スタートロスを考えるとやっぱり遅いよなあ。
ゴールして、着替え地点に向かって歩く。すると、足が軽い。ありゃ、なんだこれ、フル走ってこんなに足が軽いのは初めてだ。どうしたんだろう。とにかくすいすい進んで、着替えて、ああそうだ、シャーベットがあった、着替えてからシャーベットを受け取って、食べて、おしまい。なんだかんだいってもスムースな運営で、走りやすいコースでいい大会だ。自分の準備と、自分の走りがふがいなかっただけだ。ゴール後に足が軽かったのも全力を出し切れなかったことを表しているようで、やっぱりくやしい。後味が悪い。不完全燃焼。

走っている途中、沿道の誰かが置いたんだろう、「努力は裏切らない」って書かれた看板があった。30キロ過ぎ、頭にずっと浮かんできていたのは、「怠けたことは裏切らない」という言葉だった。怠けたら、それは確実にはね返ってくる。今回は怠けてたわけじゃなく、あくまで故障だったけど、走らなかったという事実は確実に自分にはね返ってきた。次のマラソンまでもう1か月を切っている。なんとかしなきゃ。今シーズンを、満足いく締めくくりにしなきゃ。





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