2017年12月19日火曜日

12月17日(日)はが路ふれあいマラソン

はが路ふれあいマラソン、42.195キロ

着ぐるみ大失敗の巻。
3週間前につくばマラソンを走ったあと、走るたびに左ふくらはぎと右かかとが痛い。走るのに支障はないので故障ではないのだろうけど。前日はいつも通りパスタを山盛り食べ、21時過ぎに就寝しようとして結局22時就寝、しようとしたけど寝付けず、22時半、23時と過ぎていく。おかしい、眠剤飲んで、さらに追加したのにまだ眠れない。横になっていると心臓の鼓動が聞こえる。お前はよく動いてくれてるなあ、明日も負担かけちゃうけどよろしくな、止まったりしないよなあ、今止まるわけにはいかないんだ、などと悶々としながら、いつの間にか眠り、4:30起床。シャワーを浴びて、5つ切り食パンを1枚食べて、出発。
行きの電車内で残りの食パンを食べて、アイマスクをして宇都宮まで。宇都宮駅に着き、まずトイレ、改札を出て、スタッフの方々に挨拶しながらバスに乗り込む。バス内でもアイマスク。やがて会場に到着。いつも通りコインロッカーの100円を受け取り着替えへ。毎年思ってるけど100円くらい個々に出させてもいいのに。そのくらいホスピタリティの高い大会なのだ。
第1回のときこれが目に入って財布から100円取り出していきました
「100円はこちらがお渡しするんですよー」って言われました
去年おととしと着ぐるみを着て走って好評だったので今年も、と思ったけど、先月つくばマラソンが終わってひと息ついたらあっという間で、考える余裕がなかった。amazon見てたら面白そうな着ぐるみ見つけた。恐竜に乗ってるように見える着ぐるみ。電池を入れて、くっついているファンで着ぐるみの中を膨らませるタイプの着ぐるみだった。季節的にもはが路的にもなんの関係もないけど、ただ受けそうってだけでポチる。届いて1回試着してみる。これで足が動くんだろうか、という感想。足の動きが制限されるならまくりあげて走るか、などとしか思わなかった。それに去年と同じイチゴの被り物。もう訳わからん仮装。
スタート前に並ぶ。去年おととしは最後尾からスタートだったため、今年は前でもいいんじゃね、と前のほうに並ぶ。近くにいたランナーから話しかけられる。これで走るの? 何時間くらいで? と聞かれて、3時間くらいでいければなあって思ってます、と応えると周りがどっと湧く。いやいやと謙遜しておきながら、先月2時間53分だったんだからいけるでしょ。などとおごり高ぶったまま、まもなくスタート。
これ。見直すとほんとひどいな
(撮ってくださった方ありがとう)
スタートしてすぐ、やっぱ走りにくいわこれ、と手で持ち上げて、足を動かしやすいようにする、けれど走ると風を受けて膨らんだぶんがへこんでしまう。ありゃあ、こりゃ着ぐるみ見えないなあ、などと思いながら走っていくと、早くも異変発生。着ぐるみがしぼむ。えっどうした、見るとファンの部分が取れて落ちてる。ぎゃあ、そうきたか。走りやすいかにくいかしか考えてなかった。2キロですでに着ぐるみのていをなしてない。もうしょうがない、いったんコース脇に出て立ち止まって、ファンの位置を直して、電池を入れ直して、再スタート。それでもすぐ落ちる。ああああもう。手で押さえながらどうしよどうしよこれであと40キロいけるか、いやいや無理だろこれ絶対もたないわ、早めに諦めたほうがいいぞ、むしろあがくよりもここでいったん脱いで、最後にもう一度着てゴールすればいいじゃん、と結論づける。相当焦ってる。5キロで給水所、ここで立ち止まり、着ぐるみを脱いで、ばらばらになった電池を集めて、無駄にでかい布(着ぐるみ)を手に持って走ることにする。大慌て。
いつの間にか抜かれていた4時間ペーサー、3時間半ペーサーを一気に抜いていく。それにしてもこの無駄にでかい布(着ぐるみ)と電池ケース、ファンを持って走るのが本当に苦痛。両手がふさがっている。それでも沿道の応援に応えたくて、片手に持ち直してハイタッチしたり手を振ったり、いやきついわこれ。と電池ケースを落として電池をばらまけたりしてしまう。そのたびに拾い直して、周りのランナーのみなさんごめんなさい、ああもう俺なにやってんの。というかねえ、着ぐるみがでかくて、さらに変な形をしていて、上着みたいに体に巻きつけることもできない。電池ケースとファンも含めると、どうやっても片手ばかりか片腕がふさがってしまう。10キロ地点で49分。えっ49分? 立ち止まったせいもあるけれど、今までになかったタイムにびっくり。というかラップごとにいちいちでかい布(着ぐるみ)を持ち直してタイムを確認するのもひと苦労なんだが。ここから盛り返せるのかなあ。ランナーをどんどん抜いていき、15キロも越えて、やがて登り坂へ。18キロの10%の登り坂。毎回笑っちゃう坂なんだけど、今年はもうそれどころじゃない。必死に登っていく。そして一気に12%の下り坂。まだまだランナーを抜いていく。坂が終わり、やがて20キロ過ぎの道の駅。沿道のみなさんは俺が片手になに持ってるか分からないだろうけど、頭にはイチゴの被り物をしているので、イチゴイチゴって声をかけてくれる。カメラまで構えてくださる方もいてくださり、今年もエイドにあるイチゴを取らなきゃならない(使命感)。なんとか1個取れました。んまい!
沿道のみなさんがイチゴがんばれ、イチゴかわいいって言ってくれる。ありがとうありがとうって応えながら、(こんだけみんなあったかく声をかけてくれるんならイチゴの被り物だけでよかったんじゃね・・・)などと一瞬だけ(一瞬だけ何度も)思い、片手にでかい布(着ぐるみ)を抱えているけどもう片手でみんなに手を振って応える。ただなんで俺こんなハンデ持って(実際に持って)走ってるんだろ。せっかくの大好きなマラソン大会、なんの憂いもなく、満面の笑顔で応えたかった。いやめっちゃ笑顔で応えてるんだけど、片手の余計な荷物(着ぐるみ)が本当に邪魔、捨てちゃいたい・・・。ハーフ地点で1時間38分。ぎゃああまじかよ。
26キロ過ぎ、ひとりの女性ランナーを抜くときに、それ壊れちゃったんですかって話しかけられて、ああ、この方はスタートの時に見ていたんだな、だめでしたーって応えて、これはゴールまで持っていくしかないな、などとわけもなく使命感を持ってしまう。それから、ペースをできるだけあげていくけれど、なんとかキロ4分30秒を切っているくらい、ああ全然ペース上げらんない。これはもしや片手にでかい布(着ぐるみ)を持っていて手が振れないからなんじゃないか。いや手が振れない程度でそんなに遅くなるかあ? と思うけど疲労感が尋常じゃない。俺ばかなのかな。30キロで2時間17分。このままだと予想タイムはいくつなのか、目標をどうすればいいのか分からんわ。着ぐるみはゴール手前で着なおしてゴールしよう。もうタイムはいいや。沿道の声援に応えながら、ペースは落とさないよう着実に進んでいく。30キロ過ぎたくらいからようやくキロ4分20秒台がちょくちょく見えてくる。このままいけるか。37キロ、あと5キロくらいから40キロ地点の坂が楽しみになってくる。あの名物の坂が楽しみでしょうがなくなってきた。だいぶおかしくなっている。そして39キロ過ぎに右へのカーブがあると、よしこの先だ、と声に出す。そしてエイドを過ぎて、左に曲がって、見えてきた40キロの坂。おっしゃあ。できるだけペースを落とさず一気に駆け上がる。登りきったあとはほぼ平坦。そこまでしばらく聞こえていた後ろの足音が聞こえなくなる。振り切ったな。
ゴールが見えてくる。そして42キロ地点でいったんコース横にそれて立ち止まる。着ぐるみを着る。そして風でつぶれないようにもうゆっくりと、ほとんど歩くようなスピードでゴールゲートへ。ゲート横の時計は3時間15分を指している。いやあ15分台にゴールしたい。ちょっとだけスピードをあげると、いやなんか足がつりそう。だめだ。そのままよちよち歩きでゴール。3時間16分。
ゴールして、ドリンクをもらい、歩いていくと周りがみんな笑ってる。ああ、最後まで持って走ってよかった。チップを外すところで、ひとりのランナーが声をかけてくれる。スタート前にも声をかけてくれた方だ。いやあ結局だめで持って走っちゃいました、3時間くらいとか言ってすみませんでしたって話して、ちょっと前にゴールした女性ランナーにも声をかけられる。そのままロッカーに向かい、荷物を出していると、またひとりのランナーに声をかけられる。30キロくらいから付いてきて、おかげで自己ベストを出せたそうだ。ああ、この人が40キロで振り切ったと思ったランナーさんか。最後に着ぐるみを着なおしている間に抜いたそうだ。それはよかった、お役に立ててなによりですって返す。ばかみたいな走りでも人の役に立てたようだ。本当によかった。そして着替えていると、がたがた震えてくる。でかい布(着ぐるみ)を持って走ったせいでそんなに気にならなかったけれど、今日は寒いな、そういえば途中でちらっと雪が舞ったな、急いで着替えて、とん汁をいただきに会場へ。具だくさんで熱々のとん汁、お代わりして満足。そして宇都宮駅に向かうバスへ。途中でスタッフさんにまた来年もよろしくお願いしますって声をかけると、お待ちしておりますって返してくれた。来年はちゃんと走れる格好で、ちゃんと走ろう。お疲れさまでした。

はが路ふれあいマラソンはとにかく声援があったかく、なによりみんなが笑顔なのだ。沿道のみなさん、スタッフの人も、声援を送ってくれる人も声をあげない人も、みんなが笑顔で見てくれている。そしてランナーも、スタート前はピリピリした空気はなく、走っている途中も多くのランナーが声援に応え、ゴールしたあとも笑顔。このみんなの笑顔が、非の打ちどころのないほどの大会運営に輪をかけて素晴らしい大会にしてくれている。来年も絶対に参加したい。





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