2018年2月18日日曜日

2月11日(日)いわきサンシャインマラソン

いわきサンシャインマラソン、42.195キロ。

続き。
朝5時起床。シャワーを浴びて、6時前に朝食へ。ご飯2杯。ホテルをチェックアウト。外に出ると、雨はすっかり上がって晴れている、よかった、でも風が強い。シャトルバスでスタート会場へ向かう。着いてまずトイレ、そこから準備。ゼッケンはスーツのボタンを留めて付けるんだろうか、それともシャツに付けようか。上着だとボタンを留めるときついしいざというときに脱げないし、シャツに付けると上着でナンバーが隠れてしまうかもしれん。ああでもカメラマンがいるところで上着をめくればいいのか、とシャツに付ける。そしてスタート地点へ。そこでスーツに着替える。スタート前のセレモニーでフラダンスの披露。見ていると、スタートしてもいないのに涙が出そうになってしまう。ああ、この大会今年も参加できてよかった。そして整列。市長はじめあいさつを聞いて、時間になり、いよいよスタート。
スタート地点までのロスは8秒。お、スーツ意外と動きやすいぞ。そこからランナーがいっぱいいるなかを、どうしてもスピードを出して抜いていってしまう。きちんと走るのは1か月ぶりだから、足が動くままにまかせようと自然に走ることにするけれど、ペースが速いことを抑えられない。最初の1、2キロは4分20秒くらい。それでもやっぱり速い。そのうえ今年ようやく晴天で太陽が眩しい。サングラスをしていなかったらさらに眩しかっただろう。そして走っていなかったせいかやっぱりもう息が乱れてきた。あーやっぱきついわ、と独りごちると、隣のランナーにそりゃスーツなんだからきついでしょ、って声をかけられる。いや、スーツじゃなく練習不足なんですよ、などと話しながらしばらく並走。4、5キロはペース4分一桁台を記録している。サブスリーだとしたら速すぎますねって言われて、抑えていこうと思ってるんですけどどうしても足が動いちゃうんですって話しながらペースを落とせず走り続ける。なんでのんびりいこうって思ってたのにこんなにペースが速いのか。また他のランナーにもスーツでちゃんと腕が振れますかって声をかけられる。いや意外と大丈夫です。日射しがけっこう強くてもう暑い。ああ上着にゼッケン付けなくてよかった、しかも走ってるから上着がめくれて、ゼッケンがちょうど見えるようになっている。コース初めのほうのアップダウンもこなしながら、左すねの痛みは出ない、このままいけそうだ。
10キロ地点で42分。おいおいこれサブスリーペースじゃねえか。もしかしてサブスリーいけるのか、いやさすがに無理だろう、と思いながら進み、やがて海が見えてくる。毎年海が見えてくると、言葉にできない感慨が湧き上がってくる。いい眺めだなあという思いとともに、ここがすべて海に流されたんだという思い。スタートしてからずっと沿道の声援はあたたかく、熱がこもっている。スーツとかサラリーマンとか背広とか色々声をかけられ、できるだけ声をかけてくれたみんなに声を出して、手をあげて応えながら走る。近くの家の2階ベランダから見ている人たちにも思い切り手を振って、ああ、本当にこの大会の声援はあったかいなあ、うれしいなあと感じながら進んでいく。15キロを過ぎて、大漁旗が並んでいて、ダンスとか吹奏楽とかも応援してくれて、応えながら走っていき、ふと気づくといきなり折り返し。えっ去年まではもうちょっと走ったはずだけど、あわてて折り返して、コースが変わったのかな、引き返していく。ランナーとすれ違い、今年もいろんな仮装ランナーがいるなあ。次第に風が強くなってくる。海が近いからかそれとも天候か、風きついのは勘弁なんだけど。そして20キロ地点で1時間27分。ああ、このタイムがハーフ地点だったらなあ。徐々にペースが落ちているのが自分でも分かる。このまま落ちていくだけかなあ、どこまで耐えられるんだろうか。ハーフ地点で1時間32分。このままいけて3時間10分くらいでいけるだろうか。
そしてハーフすぎ、きついといわれる三崎公園に向けての名物の200メートルの坂。淡々と登っていくけれど、今年はいつにも増してきつい。なんとか坂を登りきり、エイドでイチゴを1個もらい、するとスーツ姿のランナーが2人立ち止まって話してる。気づかれなかったかもしれないけど、声かけて抜いていき、そこから一気に下りへ。去年はここがものすごい風が強かった、今年は風がない。ああ、とてもいい気候だ。スーツが暑いけれど。下りを終えて、小名浜港地区。ここは折り返してゴール地点、2キロ、5キロ、10キロ部門のゴール地点でもあり、一番声援が多い。よっしゃと意気込んで走っていくけれど、沿道の人たちがみんなにんじんにんじん言ってる。どうやら後ろにニンジンの仮装ランナーがいるようだ。声援がすべてそっちに持っていかれている。自分自身も仮装でほかのランナーにとっては応援を持っていかれる存在なんだろうが、なにもここでほかの仮装ランナーとだぶることはないじゃないかあ。
小名浜港を抜けて、28キロくらいからますますペースが落ちているのが分かる。どこまでいけるかなあ(ちなみに30キロ地点でのタイムは見逃していて、後から記録を見たら2時間14分だった)。30キロすぎにもうひとつ、ゆるやかだけど長い坂がある。ここで小学生のチアリーダーちゃんたちが応援してくれている。この子たちは昨日のウェルカムパーティーで演技してくれていた子たちだ、ポケットからそのときにもらったお守りを出して、お守りありがとうって声をかける。ありがとーって返してくれる。すごくうれしい。そして坂を登り、ウォッチが32キロを告げるラップが鳴り、見るとついにキロ5分を超えている。半分びっくり半分笑ってしまう。キロ5分て久しぶりだな。そこからはゆるい下り坂で、なんとか4分台に戻す。そしてまた折り返し。今度は来た坂を登らなきゃならない。沿道の応援がすごく熱がこもっていて、声を上げて応えていくけれど、やはりキロ5分を超えてしまう。ああ、1か月走らないとここまで走力は落ちるんだなあ、さぼるとこうなるんだなあ、と呟きながら走っていく。そしてチアリーダーちゃんたちがいた坂を下り、いよいよゴールへ。あと何キロだ、早くゴールしたい。あ、そういえば去年ここらへんから足がつりそうになって走ったことを思い出す。いやいや今年はいやだ。もうタイムとかはどうでもいい。このまま無事にゴールさせてくれ。もうずっとキロ5分を切れないでいる。それでもあとちょっと、あとちょっと終わる、いや終わってしまう。
40キロ地点で3時間4分。ん、あれ、ひょっとして3時間10分どころか15分もあやしいんじゃないのか。あーもうゴールできればいいや。やがて沿道にまた人が多くいる。ついにゴールだ。周りに手を振りながら、ゴールゲートが見えてきた。ゴール地点、右に左に手を振って、ゴールに向かって手でアロハのポーズをしながらゴール。3時間15分。あーーもう、タイムはどうでもいい、スタートからいや前日から最後まで、本当に本当に楽しかったレースが終わった。終わってしまった。
レイを首からかけてもらい、水を何杯も飲んで、スタッフみんなにありがとうありがとう言いまくって、ゆっくりと着替える。そのあといわき駅までのバスの時間を聞くと、約40分ほどかかるらしい。15時いわき駅発のバスを予約しているので時間があまりない。去年おととしはフィニッシュ会場で出店を見て回ったりステージを見物したりしたけど、今年は時間があまりない。どうしてだ、俺が遅かったからか、いやいや。急いでカジキメンチ、さんまのつみれ汁をもらい食べて、バスに乗っていわき駅へ。もうちょっとゆっくりしたかったかな。そして帰路へ。今年のいわきサンシャインマラソンはおしまい。お疲れさまでした。

怪我して1か月まったく走れなかったけれど、今年も楽しく、地元の声援を全身で受けながら走れた。結果的に怪我したからスーツで走ることを決めて、おかげでいつも以上に声援を受けることができたんじゃないだろうか。やっぱり素晴らしい大会だった。12月のはが路ふれあいマラソンと並んで、毎年絶対に参加したい大会だ(どうせ東京マラソンは当たらんし。ちっ)。今年も満足、大満足です。来年も楽しく走れたらいいな。ありがとういわきサンシャインマラソン。




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