篠山ABCマラソンが大変気持ちよく走れたのと、例年4月までフル(かすみがうらマラソン)を入れていたこともあって、もう1回くらい走っておきたい。なにかないかと探したらあった、なにわ淀川マラソン。近いしよく走っている河川敷だし、直前まで受付しているようで、勢いでエントリー。しかしふと大会直前になったら、篠山のあと4週間あって5回しか走っていなかった。直前の1週間は、食事制限をしていてなんでエントリーしちゃったんだろうと後悔しそうになったりしたけど、まあなんとかなるでしょと軽い気持ち。前日はいつも通りパスタを山盛り食べようとしたらパスタが少ししかストックがない。うどんも食べて24時に就寝。6時起床。ご飯1.5合を食べるけど、水が少なくて固かった。8時前に出発。30分ほどで現地に到着。近い。ちんたら準備して、トイレに行って、着替えて、整列。
スタート前ってギスギスしがちだけど、司会が周りとハイタッチしましょうって言って、ハイタッチ。自分自身ピリピリしていたのを反省。今シーズン最後だから、最後に急に入れたレースだから楽しく走ろう。やがて10時、スタート。タイムロスはほぼなし。抑え気味で入って最後までスピードを上げられなかった愛媛マラソンを思い出して、体の動くように走るのが自分には合っているなと感じ、足が動くにまかせて走る。胃の中からこみあげるような感覚があったけれど、大丈夫だろう、やがておさまる。最初の1キロは4分8秒。次の2キロは4分6秒。うん、このままいこう。このまま、4分10秒を切るくらいで走っていく。7キロ過ぎに最初の折り返し。
コースマップ |
折り返して10キロ41分。このままだと3時間切れそう、でも走っていないから後半もつかな、どこまでこのペースでいけるかな、と思いながら、順調に進む。途中暑くなってくる。なんだかずいぶん気温が高く感じる。桜は来週までもつんだろうかなどと思う。14キロ過ぎ、ゴール地点に戻ってくる。あれ、ここバーベキュー会場か、てことは去年淀川市民マラソンを走ったのと同じか、ということは、などと思っているうちに砂利道に突入。ぎゃあ。足裏が痛い痛い。まじでものすごく痛い。そして砂利道がまた長い。あああ、未舗装路ってこれのことかあ。途中にあった芝生のことじゃなかったかあ。これ4回も走らなきゃいけないのかあ。一気にペースとやる気が下がっていく。完全に舐めてた。なんとか砂利道を抜け、ペースを取り戻せないでいると、ひとりのランナーに追い越される。後ろから足音が聞こえて、ペースが落ちた砂利道のせいにしていたら、そのランナーに追い越されるときに「フォームがすごくきれいですね」って声をかけられる。えっえっ、褒められた、こんなこと言われたの初めてだ。なんか中途半端な返事をしてしまったけれど、おれもまだまだやるなと喜ぶ。ありがとうございます。
17キロ過ぎに2度目の折り返し。そしてまた砂利道へ突入。できるだけ道の端の芝生部分を走ろうとするけれど、どうしたってペースは落ちる。こんなのに気を取られずに進めればいいんだけれど、そこまで強くない。ちくしょうちくしょう。痛いよう痛いようと声に出しながら、なんとか砂利道を抜けて、もう1周へ。ハーフまではまだペースを保てていたけれど、すぐに落ちてくる。そういえばハーフ地点のタイムはいくつだっけ。23キロだったか24キロだったか、気づいたら後ろに複数の足音が聞こえて、3時間ペーサーに追いつかれる。あれっ、もう追いつかれた。前半はけっこういいペースで進めていたのにな。なんとか食らいつこうとするけれど、やっぱり一度落ちたペースは取り返すのが難しい。少しずつ離されているのが分かる。28キロ、3度目の折り返し。
そこから、コースに何キロだったかの表示があって、おかしな感覚でふと我に帰る。あれ、今おれ何キロ走ってるんだっけ、20キロ? ウォッチを見る。30キロ走ってる。何度か見返す。おかしいな、30キロも走った覚えないぞ。思い出そうとすると、記憶が飛び飛びになっていることに気づく。あれ、もしかして記憶が飛んでる? 体調がおかしい? 3時間ペーサーにはもう抜かれたんだっけ? ペースは4分20秒を超えている。気づいたらコース左に寄っている、あ、これまずいかも。視界がところどころ暗くなる。まずいまずい、給水をしっかり取らなきゃと思うけれど、なかなか給水がない。給水少ないなあ、やばいなあ。また砂利道へ。痛い痛いと走り抜ける。ひとりのランナーを追い抜くときに、スパートすごいですねって声をかけられる。いえいえいえ。スパート? そんなにスピード出てる? おかしい? 4度目の最後の折り返し。ここでコース誘導の男性に声援を受けて、応えて、ああ、声援っていいなあと思った瞬間、体が総毛立つ感覚が襲う。そのままなかなかおさまらず、うわ、これ相当まずいんじゃないか。いつゴールだ、もうすぐゴールのはずなんだけど、早くゴールしないとまずい。そして最後の砂利道をなんとか抜けて、やがてゴールへ。ゴール前でひとりに抜かれて、ああ、いつもならここでダッシュして抜き返すんだろうなあ、とぼんやり思い、ゴール。3時間4分。
頭がずきずきする。視界が暗い。かなりまずい。銭湯に入ってビールを飲みまくる予定だったけれど、なにもせずに着替えて帰宅。頭痛が続く。脱水症状か、なにか体調不良か。なにがあったのか。まさかここまで体調が悪くなるとは、怖い。とにかく無事にゴールできたことによかったと思おう。とりあえず今はちょっとだけ体調が戻ってきました。寝れないけど。
これで今シーズンは本当に終わり。大阪に引っ越しての初のシーズン、走る時間も距離も減り、神戸、奈良、大阪、京都と都市マラソンに軒並み落ちて、なかなか理想的なランはできなかったけれど、これから春で暖かくなることだし、またのんびり走っていこう。