10月末の東京トライアルハーフで左ひざを痛めて、11月はエントリー済みの世田谷246ハーフ、つくば以外ほとんど走らず。膝の痛みはまだ続いているけれど、さすがにまずいと2週間前からようやくジョギングを再開する。まるで学生のテスト前の一夜漬けのように、間に合わせるために走る。それでも30キロ以上は走れず。再開したら膝の痛みはそれほどでもなくなってきた。そして迎えたはが路ふれあいマラソン。去年に続いて、今年も仮装して走るのだ。今回はどうしようと悩んで、現地はイチゴが名産だからとイチゴの着ぐるみとかぶり物にした。
当日、朝3時45分起床。シャワーを浴びてから、うどん1玉を食べる。パン1斤をトーストして、行きの電車の中で食べよう。5時発の電車に乗って、宇都宮に向かう。アイマスクをして休み、途中でトマトジュースを飲みながらパンを食べる。ん、このトマトジュースんまい。2月のいわきサンシャインマラソンでもらったトマトジュース、賞味期限がちょうど今日、すごいおいしい。休みながら、忘れ物がないか頭の中でチェックする。着ぐるみ持った、VFF持った、スーツ持った、ネクタイ持った、ん、あれ・・・ああああナンバーカード、しまった、ナンバーカード忘れた!
7時前に宇都宮に到着、シャトルバスに乗り換え。改札を出るとシャトルバスへの案内を持ったスタッフさんが立っている。寒いのに本当にありがたい。おはようございますとあいさつして乗り換える。シャトルバスに乗って引き続きアイマスクをして、30分くらいで会場に到着。ナンバーカード再発行しなきゃ。探して、再発行してもらう。ふうう、荷物が多いからうっかりしてしまった。着替えのロッカーに向かって、いつも通りロッカー代100円をもらう。100円くらい各自負担でいいだろうに、この手厚いサービス。着替えて、着ぐるみを持って、スタート地点に行くけど、まだ早いようでランナーがいない。公園の事務所に入り、しばらく座って休む。9時20分ごろ、イチゴの仮装、イチゴのかぶり物をしてスタート地点に向かう。去年と10月の東京トライアルハーフで会ったランナー(Iさん)を探してみるけど見つからない。そのまま最後尾へ。後ろに並んでスタートを待つ。やがてスタート。
スタートしてからスタート地点を通過するまで2分10秒ちょっと。そこからスピードを上げる。ランナーがいっぱいで、歩道を走って抜いていく。最後尾をのんびりスタートなのに、横を一気に抜いていく、これなら前のほうからスタートでも変わらんのではないだろうか、などと思う。今後また考えてみよう。3時間半のペーサーを抜く。大体ペースは4分25秒前後か。まあのんびりいける。走っていると、沿道からイチゴがんばれーって声をいっぱいかけてもらう。途中、交通規制で待っている車からもイチゴーって声をかけられて、大きく手を振って応える。ああ、今年も仮装してよかった。12キロくらいだったか、貝のお守りを今年も配っていて、無事に受け取る。このお守りは遠征用のバッグにつけている。今年も受け取れてうれしい。15キロ過ぎ、ここら辺から登り坂が続く。でも足は動く。ずっと登りが続いて、やがて18キロ過ぎ、峠に突入。10%の登り坂。おっしゃ。そして12%の下り坂、がまんがまん。2年前は凍っていて滑りそうになったけれど、今年は晴れが続いていたからか、危険はなく走れる。坂を下りて、ハーフ手前の大エイドへ。ここはイチゴエイドがあるから、イチゴ仮装としては絶対に取らなきゃいかん、と思いながら走って、手袋を脱いで、イチゴに手を伸ばす。ああああ取り逃がしたああああああああ。エイドを抜けて、つい「イチゴなのにイチゴ取り逃がしたあ」って口に出したら、前を走っていた女性ランナーに「イチゴどうぞ」って1個手渡される。1個取ろうとしたら2個取れちゃった、とのこと。まじか、めっちゃうれしいんですけど。ありがたくいただいて、おいしい。めっちゃおいしいですって返事して、ハーフ過ぎの登り坂へ突入。
去年おととしはこの坂がきつかったけど、今年は淡々と走っていく。25キロ過ぎだったか、ふと横、田園地帯を見て、視線を前に戻したら、前を走っていた女性ランナーが転んでいた。わわわわ、こんなの初めて。立ち止まって大丈夫ですかって声をかける。大丈夫ですって言われて、不機嫌そう、すぐに走り直す。びっくりしたあ。28キロ過ぎ、あれ、あの人は、と前を走っていたランナー、スタート前に声かけられなかったIさんぽい。多分そうっぽいなあ、でもちょっと違うかもなあ、と思いながら、横に並び、抜いていく。30キロ、ここはハイタッチゾーンで沿道の小学生中学生といっぱいハイタッチできる、はずなんだけど・・・いない。あれえ、勘違いかなあ。30キロを過ぎ、前を走っていたニンジンの仮装をしたランナーを見つけ、気持ちスピードを上げて、追い抜く。追い抜く際に少しあいさつをする。そのあと、今度はサンタの仮装をしたランナーを追い抜く。あー仮装1位だったのにー、と声をかけられ、よし俺1位か。
後半は私設エイドも充実しすぎている。イチゴは必ず取るようにして、ほかもいっぱいあるけどスピードで取れず。途中のエイドでおじさんがわざわざ少し並走してくれて、水餃子食べて! って言われて、ああ、名物水餃子だ、って思ったけど、必死で走っていて思わずごめんなさいって言ってしまった。仮装とかしておきながら、エイドをちゃんととるほど割り切れてもいない、中途半端な奴、と反省。
35キロ過ぎも相変わらず足は動いている。ペースは少し落ちてきただろうか。そばのエイドもスルーして、40キロの坂へ。最後の名物の坂、ここは耐えられるだろうか。意を決して登っていったけど、あれ、今年はそれほどじゃない。鍛えられたのだろうか。淡々と確実に登っていって、特にダメージもなさそう。さあラストだ。ペースを上げてラストスパート。ゴール会場が見えてきた。そしてゴールへ。前に2人、抜けるかもしれないと思った瞬間にダッシュ。あとからラストでダッシュするなよって反省したけど、どうしても体が動いてしまう。3時間8分。まあこんなもんだろう。少しゴールを眺めていると、やはりIさんだった、Iさんがゴールする。聞くと僕だと気づいて、うしろを付いてきてくれていたそうだ。そのおかげかどうか自己ベストだったらしい。このコースで自己ベストはかなりの自信になるだろうなあ。役に立てたなら何よりだ。あいさつして、少しお互いの感想、今後のレースのことを話して、それじゃこのあと急ぎますんで、と別れる。さてこのあとは横浜に移動して、後輩の結婚式に出席しなきゃいかんのだ。
走った後もゆっくりと楽しみたかったけれど、ダッシュでロッカーに向かい、簡単に着替えて、大急ぎでバスに向かう。バス乗り場に到着すると、直前にバスが出発したばかり。次は20分後と言われ、しまったもっと速く走って急いで着替えるべきだった。しょうがないのでいったんバスから離れ、とん汁を食べに移動。とん汁をいただくことにする。もらうとすごい具だくさんで思わず笑ってしまった。食べて、もう1杯いかがって言われて、食べたいんだけど時間がないから泣く泣くお断りしてバス乗り場に戻り、発車。帰りはスタッフみんなが手を振ってくれて、こちらも手を振り返す。ああ、本当にあったかいなあ。
はが路ふれあいマラソンの素晴らしいところは、応援の、沿道の人々が決して多いわけではないけれど、ずっと途切れずに人がいて、みんなあったかく、笑顔で応援してくれるところだ。毎年すみません、毎年ありがとう。来年もきっと来ます。来年はゆっくりと楽しみたいと思います。何度繰り返しても言い足りないけれど、本当にありがとうございます。
宇都宮駅に着いてからも走り、新幹線に乗って、横浜へ。結婚式になんとか間に合う。マラソン走っているときよりもこの移動のほうが疲れたかもしれん。お祝いと、昔話に花が咲く。マラソンからの移動が良いネタになった。激動の1日だった。
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